今回は、ご入居者の皆様が安心安全に楽しく毎日を過ごすために介護スタッフがおこなっているグループワークについて紹介します。 グループワークとは、毎月一度介護スタッフや看護職員、栄養士、ケアマネジャー、相談員などの専門職スタッフが集まり、ご入居者の現在の生活について様々な視点から話し合う会議のようなものです。 グループワークでの議題は多岐に渡ります。介護する上で欠かせない排泄や食事のことはもちろん、最近の体調の変化や、ご入居者の新たな楽しみを見つけられないかなど、介護型のご入居者が毎日を健やかに過ごせるよう話し合います。 ご入居者は日々体調も変化しやすく、毎月話し合っていても、「このようにした方が良いのではないか」「以前の対応に戻したほうが良いのではないか」と意見が絶えることはありません。 その話し合いの一例を紹介します。
・なかなか水分を飲んでくださらないあるご入居者。スタッフも様々な声かけをおこないますが、拒否があるため強くすすめることができません。そんなとき、グループワークにて「温かい飲み物のほうがすすみが良いみたい」との情報を受け、あたたかいお茶を提供してみました。するとご自身で湯のみを持たれ、ゴクゴクと飲んでくださいました。 あたたかい飲み物を提供してもなかなか飲んでくださらないときもありますが、以前よりも水分のすすみが良くなりました。 |
・おしゃれが好きなご入居者。「若いときに比べて全然身体が動かなくなっちゃった」と悲しそうにおっしゃることが多々ありました。 お酒が好きらしいとの情報を受け、毎夕食前にお酒を提供したり、衣料品の出張販売で新しく服を買ったり、思うように体が動かない中でも日々の生活を楽しめるようスタッフも様々な試みをおこないました。 その中で、グループワークの話し合いにて福祉ネイリストの方にネイルをやってもらうことになりました。 もともとおしゃれが好きなため大喜びされ、その日の夜にも「ほんと綺麗ねー」と喜んでいただくことができました。 |
グループワークの内容を記録におとしたものは右図のようにファイリングされています。 このようなたくさんの記録はご入居者がハウスで過ごされている長い年月を感じさせます。 | |
ご入居者お一人おひとりの項目があります |
スタッフはシフトで働いているため、毎日同じメンバーで働けるわけではありません。ですが、このようなグループワークを通じて、それぞれのスタッフしか知らないというようなことがないようご入居者の嗜好や有益な情報を共有しています。 ご入居者の皆様が安心・安全・楽しく毎日を過ごせるよう、これからもご入居者の希望を聞き取りながら生活のサポートをしてまいります。
from:ハウススタッフ |