■ご家族から見た入居後のご様子
本当に私にとって、ギリギリのタイミングで入居できたと思っています。グループホームの存在を知らなかったわけではないですが、「共同生活は母には合わないのではないか」と不安に思っていました。
でも、通っていたデイサービスのスタッフに「よし子さんはグループホームにピッタリ。向いている。」と言われて意外でした。
実際、ここの生活で、あんなにおしゃべりしているとは思わなかったです。母は家ではどちらかというと静かで父の方が話し好きだったので、私が知らない母の顔一面があることに気づかされました。
入居前から訪問してくださっていた整体の先生にも、継続して身体を診てもらえているのも安心のひとつです。ずっと看てくださっている先生から、「よし子さんの体にはストレスはかかっていない」と言われています。「カラダは正直。言葉にはいろいろ出るかもしれないけれど、大丈夫」と。
■入居して思うこと
今思えば、在宅で介護していた時は、どうでもよい事に腹を立てていたような気がします。
後で考えれば流せるような事でも、その時は流せずにいました。誰のためにやっているのか?母のためなのか?・・・と、しまいには何と戦っているのかわからなくなっていました。
母が入居して、実は私も相当ストレスが溜まっていたんだ・・・と気づきました。そして、否応なしに向き合わざるを得なかった環境が、入居によって大きく変わった後、自分が何でも母のせいにしていた事に気づいたんです。「母がいるからできない」と考えていましたが、全てが母のせいではない。今、それが逆に自分に降りかかってきています(笑)。
■これから先心がけていること
自然死の看とり。言うほど簡単ではないことは、父のことで経験しているのでわかっているつもりです。だから勉強したいと思っています。母だけでなく自分たちの事も含めて、いろいろ学びたいと。デリケートなことですが、大切なことだと思いますから。
最期まで母らしく生きることを支援したい。そのためにも施設・スタッフの方々とも、いろいろお話ができたらと思っています。