株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

長谷工シニアウェルデザインのホームをご紹介する 『暮らしの間』

間楽 ーまらくー

長谷工シニアウェルデザインのホームをご紹介する 『暮らしの間』

ブランシエール神戸北野(兵庫県神戸市中央区)

 神戸随一の繁華街である三宮の賑わいと、六甲山系の豊かな自然。その両方の魅力を堪能できる立地に「ブランシエール神戸北野」がオープンしたのは2017年4月のこと。最大の特徴は、公益財団法人神戸YMCAと協働して事業を行っていること。130年以上の歴史を持つ同法人の三宮会館建て替えにあたり、より地域に貢献できるあり方として、高齢者住宅運営において豊富な実績をもつ当社が協働事業者として選ばれました。

6階屋上庭園

 11階建ての1〜3階が神戸YMCA本部と専門学校、1階の一部と上層階が有料老人ホームという構成で、世代や国籍を超えた交流ができるユニークな施設となっています。ご入居者は希望に応じて、海外からの留学生に日本語の話し相手のボランティアを務めたり、ホテル学科の学生による介護福祉の体験授業に参加したりすることも。ただ、こうしたコラボレーションもコロナ禍により制限せざるを得ませんでした。共同で開催していたイベントも2020年から中止。 感染防止というやむを得ない事情は理解しつつも、ご入居者の多くが楽しみにしていた年中行事が見送られる形になってしまったことを、スタッフ一同も残念に感じていました。

事業所長 島尾 侍道(左)
リビングデザイン スタッフ 立花 由香(右)

 状況に変化があったのは、2022年の秋。最大限の感染対策を行いつつ、神戸YMCA主催の秋祭りが開催され、「神戸北野」も約3年ぶりに参画しました。レストランでは、ホーム開設以来付き合いのある和太鼓サークル・花鼓をお迎えし、ご入居者や神戸YMCAの留学生も交えての和太鼓体験と演奏会は大盛況を博しました。また、エントランスホールにはご入居者が手がけた作品も展示。関係者のみならず、地域にお住まいの方々も多数来場され、会場は賑わいに包まれました。

 ブランシエールのブランドにふさわしい、心地よく上質な生活空間の提供とともに、開設以来大切にしている、地域に開かれた運営や温かみのあるサービスにも磨きをかけていきたい──2022年11月、新たに事業所長に就任した島尾侍道(ひとみち)はそう語ります。建物の特性を活かしてご入居者にさまざまな出会いや交流を楽しんでいただきつつ、生活の場として一人ひとりのニーズに向き合い、快適で楽しみのある暮らしをデザインしていきます。

神戸YMCA主催の秋祭りにて。ご入居者と国際色豊かな学生たちが和太鼓を楽しんだ

秋祭りではサークル活動の成果も発表

2階神戸YMCA内のチャペルは交流の場

解放的な雰囲気の6階ロビー

介護居室から見える桜の木は、かつて神戸YMCAの生徒が植えたもの