「はがきの木」はタラヨウ（多羅葉）という名前です。
この木は葉裏に釘や爪などで字や絵を書くとその部分が黒く変色します。しかも枯れて残るため、比較的長い期間記録として残すことが可能です。
タラヨウの葉は文字が書けるという特徴から、戦国時代においては情報のやり取りに利用されていました。
これははがき（葉書）の語源になったといわれ、「はがきの木」という別名の由来でもあります。
また、１９９７年（平成９年）には、当時の郵政省（現在の日本郵政公社）によって「郵便局の木」に制定されています。そして全国各地の郵便局に、タラヨウの植栽が奨励されました。
実際に宛先を明記し定形外の切手を貼れば郵送することも可能だそうです。