先日、認知症介護基礎研修を受講しました。 スキルアップのため、事業所長におすすめの研修を聞いたところ、この研修がいいよとおすすめしてくださり、受講に至りました。私一人だけではなく、他のスタッフも受講しました。宮崎台つどいの家はスタッフの育成にも力を入れており、積極的に研修などを受けることが出来ます。 今回の研修では認知症の基礎的な知識や接し方について詳しく学びました。 その中でも“パーソンセンタードケア”という考え方が印象に残りました。その人の生き方・生活に重点をおくケアの考え方で、“その人らしさ、本人の意思”を尊重します。安全性や身体ケアだけではなく、人間性・個別性の尊重が重要とされています。そのために、個人の特性を個別に的確に理解していくことが必要となり、行動・心理症状は“なにか”を伝えるコミュニケーションの試みとして積極的に理解していくことが求められているということを学びました。 この研修を受講して、普段の自分のケアを客観的にみることができました。研修では、介護者目線だけではなく、認知症の方の目線にもなり、ワークを行いました。色々なことがわからなくなったことによる不安・焦り・怒りがあったり、思いだせそうなのに思い出せないのが常にあったり、いろいろなことを感じながら生きているのだと実感しました。私たち介護者の日々の些細な行動・言動がご利用者のストレスになっていたり、ご利用者のこの行動はこういうことだと決めつけてしまって本人の気持ちに寄り添わずにマニュアル的に接していたり、頭ではわかっていても反射的に体が動き行動してしまっている自分がいました。一つ一つの行動に意味があり、なぜそれをするのか、何のためにするのかを、しっかりと考えてから行動しなくてはならないと感じました。 ご利用者ひとりひとりに向き合い、声にならない声を聞き取り、その人に合った最善のケアを行うことが大切であり、介護は人の価値観を守る仕事ということを学ぶことができました。今回学んだことを日々のケアに活かしていきたいです。 | 研修の資料 研修に参加したスタッフ |