夕方、私は女性ご利用者のKさんと向かい合わせに座り、個別記録を記入していた。
記入している途中、目が痒くなったので眼鏡を外し掻いていると、
「大丈夫? 」とKさんが声をかけてくれた。
「あ、はい、大丈夫です。ちょっと目が痒くて…それにしても、眼鏡を外すとKさんの顔がぼやけて見えちゃうなぁ」
「あら、ぼやけちゃうの? 美人の顔が? 」
「・・・」
眼鏡を掛け直すとKさんはニンマリと笑っていて、つい自分も笑ってしまった。 いつも静かな方なので、「人を笑わせようと冗談を言うことがあるんだ」と。 Kさんの新たな一面を知ることとなった。 From ハウススタッフ |