当ホーム最高齢のご入居者Uさんが、103歳の誕生日を迎えました。
今年は、Uさんが暮らすフロアとは別の階のご入居者にも声をかけ、みんなで祝うことにしました。
まずは、若手ご入居者が作ってくれたカレーライスと、
Uさんの好物のメロンでランチを済ませ、
午後からは“誕生日会見”をスタート。
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~以下、Uさんとご入居者との質疑応答 抜粋です。
――「長生きの秘訣は?」
「特にないです。自然に生きてきて、気づいたら103歳になっていました。みなさまのおかげ。
でも、できることは自分でやるようにしています」
――「入浴のときは、湯舟にも入りますか?」
「はい、入ります。お風呂は大好きです」
――「なぜ、肌がきれいなのですか?」
「さぁ。何もつけていませんよ。化粧水さえも」
――「いつも穏やかでいられるための心がけを教えてください」
「母が、感謝の心を忘れずに、と厳しく言う人だったので、
その言いつけを守って生きてきたらこうなりました」
――「小さいころはどんな女の子でしたか?」
「よく山で遊んでいました。山にはお世話になりましたねえ。川にも」
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“会見”の次は、握手会です。
手を握りあったまま「きれいねえ」「いえ、あなたこそ」のラリー3往復。
中には涙目で「これからもお互いがんばりましょうね」と感極まる方もいて、
普段、「早くお迎え来てほしいわ」などと言う方だったから、少し驚きました。
ご自身の得意なことを生かして贈り物を用意したご入居者も。
手縫いのティッシュポーチや自作の俳句などの品々を、
Uさんは会がお開きになった後もしばらく手に取り、見入っていました。