奇跡が起きました。
言葉を発することができなくなり、
うなずきやまばたき、表情によるノンバーバルコミュニケーションのみの
ご入居者Мさんが、クリスマスのランチのオムライスを口にして
なんと「おいしい…」とつぶやいたのです。声で。
Мさんを知らない方には、これがいかにすごいことか伝わりにくいでしょうし、
逆に、介護現場では「あるある」のサプライズなのかもですが、
ふるえるほど感動したので、ここに記しておきます。
調子に乗った私たちは、Мさんの誕生日にまたオムライスを作ることに。
「また、オムライスでもいいですか?」と聞いても、Мさんは無反応。
「ナントカの一つ覚えじゃない? B案はないの?」
なんて、思っているかもしれませんね。
頭のいい方で、今でいう“バリキャリ”だったМさんのことだから。
いつかまた、おいしいものをお出しして、「いいね」のサインをもらえるよう
励みます。