シニアハウス長居公園では、毎月、各フロアに飾る大きなカレンダーを、それぞれの階のご入居者が手作りしています。
今月のカレンダーは、2階が「ハロウィン」、3階が「食欲の秋」でした。
今ではすっかりお馴染みになった「ハロウィン」ですが、
もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事だったそうです。
現代では祝祭本来の宗教的な意味合いは、ほとんどなくなり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらう風習だけが残っていますね。
平均90代のご入居者にはあまり馴染みが無い・・・???と思いきや、
「知ってるよ〜毎年仮装して集まってるニュースを見てるから!けど、本当は仮装するお祭りじゃないんでしょ?」と、ご存知でした。
小さいお子さんの居るスタッフの話によると、最近では、外国のように、子ども達が仮装して近所を回り「トリックオアトリート!」とお菓子を貰いに来る所もあるそうです。
「子どもが可愛い格好して来てくれるんなら、ええね〜可愛いね〜」とニコニコされる方、
「私も可愛い仮装して行ったらお菓子くれるんかな?」と笑われる方、
「私は仮装せんでも、今のまんまで十分やわ・・・ふふふ」と、ジョークでニヤっとされる方などなど。
「いろんな“流行”があるけど、新しいのを見る度に歳取ったなぁ〜って思います〜」と言っていたのは、ご入居者・・・でなくスタッフでした。
3階のカレンダーはとても可愛らしい仕上がりで、ちぎり絵になっています。
リンゴと、きのこを持つウサギとクマが可愛いらしいですね。
「最近、ニュースで、街中でクマに襲われたって聞くね。
昔は山菜取りに行って山で襲われる話はあったけど、
街中にはあんまり来なかったのにね。
山にこれだけ食べ物が無いのかな?昔は良かったのにね〜」
カレンダー作りを通して、その時期の話から時代を感じることが出来ました。
時の流れは、振り返るとあっと言う間ですね・・・なんてしみじみしていると・・・
「あんまり昔の事ばっかり考えてたら、中身が老けるで〜」
ギクッとしたスタッフ。いつまでも明るく元気で長生きの秘訣は、どうやら明るく前を向く事のようです!
(From:スタッフ)