2020年、とにかく新型コロナウイルスの話題に明け暮れた1年でした。
悪い事ばかりのようですが、前向きに考えられる事はありませんでしたか?
私はあります。
1.本を読んで色々考える時間ができた
2.オンラインによる会議が主流になり、移動時間がとられなくなった
3.気乗りしない飲み会に行かなくてもよくなった(笑)
今年の春先、勤務していたライフ&シニアハウス市川で濃厚接触疑いなどがあり、
自宅で家庭内隔離されていた時期がありました。
何も出来ない時間に読んだ本の1冊が、
今年話題にもなったカミュの『ぺスト』。
数年前に一度読み始めて挫折したのですが、
今回はじっくり読み進め、読了したのがちょうど緊急事態宣言解除の日。
本を閉じたらそのまま現実に繋がっているという、
まさに一期一会の読書体験となりました。
作品中で主人公の医師のこんな台詞があります。
「ペストと戦う唯一の方法は誠実さという事です」
「(誠実さとは)自分の職務を果たす事だと心得ています」
ライフ&シニアハウス日暮里へ職場が変わり、感染防止を続ける日々の中、
私にとってこれは常に変わらず肝に銘じる言葉となりました。
こうした気づきを得た事も含め、「悪い事ばかりではなかったね」と思いたい。
"コロナでもタダでは起きない”
お上が考えた「新しい生活様式」とは別に、私は当分これで行きます。
余談ですが、 カミュの「ペスト」は極小文字詰め詰めで老眼にはきつかった! |
(from ハウス長 古澤)