この上生菓子には、あるご入居者の思いが込められています。 はじまりは、お菓子のデザイン公募でした。 「手のひらの自然ー万葉集」京菓子展2019に、ご入居者がお菓子のデザインを応募しました。 600点以上の応募があり、結果は「佳作」でした。 入選するとデザイン通りに職人の手で形になるそうです。しかし、佳作はあと一歩というところでお目見えすることはありませんでした。 しかし、そこからご縁がつながりました。 醒游会(ハウスの茶の湯サークル)で懇意にされている菓子職人の方が、ご入居者のデザインをもとに作り出してくださったのです。 |
お菓子の名前は「常世(とこよ)」 「吾妹子が 見し鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき」 令和で話題の万葉集の一節から誕生したお菓子は、大地と大海原の大自然をイメージしているとのことです。 この上生菓子を用いて、醒游会は晩秋の一日、茶道稽古を楽しみました。 ちなみに右の書も墨醒会(書道サークル)のご入居者が協賛して一筆したためたものです。 |
ご入居者の思いが形になる そんなドラマのようなつながりが ハウスにはあります。 この日は、いつもにもまして濃厚で味わい深いひとときでした。 (From ハウススタッフ) |