株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

夏至の日に食べるものは

暮らし

 

突然ですが、夏至の食べ物の風習は何があるかご存知でしょうか?

『冬至に南瓜を食べる』という風に、パッと思いつくものはありますか?

あまり思い浮かばないなと思うのも、夏至は冬至に比べて食べ物を食べる風習があまりないそうです。

6月中旬から下旬にかけては昔は田植えの時期で、当時は農業が生活の中心だったので、とても忙しい時期にゆっくりとご飯を食べている余裕は無く、それに比べて冬至の時期は稲の収穫が終わっているので比較的時間に余裕があったから、食べ物を食べる風習が強く根付いたといわれています。

それでも、夏至に食べ物を食べる風習はあり、それも各地域によって、それぞれ違います。

関西全域ではタコを食べる習慣があり、京都では水無月を食べる習慣があります。

お住まいの地域で何が食べられているか、調べてみるとおもしろいかもしれませんね。

この時季お馴染みの水無月

 

さて、ここからが本題ですが、なぜ、夏至の食べ物について触れたのかと言いますと、6月にはこれと言った行事が無く、毎月行っている特別食のテーマに困っていたところ、夏至をテーマにすることとなりました。しかし「たこ以外に何がある?」と献立を考えるのに困った栄養士は、ご入居者のリクエストと調理師の提案で、来たる夏に向けて、体力をつけていただこう、という願いを込めたメニューを提供しました。

 

たくさんの具材を一度に食べられることと、『久しぶりにアレが食べたい』というご入居者からの声で、

・旨みたっぷりの豆乳スンドゥブ(韓国風豆腐入りの鍋料理)

・海鮮ユッケ(お刺身) ・ナムル ・デザート ・十五穀米

の、韓国風メニューを提供しました。

アツアツが食べられる1人鍋で提供

 

夏至と結びつきが無いと言っても過言ではない韓国料理。『夏至と韓国料理は何か関係があるの?』と質問がありました。

「たくさん食べて夏に向けて体力をつけましょう」というのが今回の特別食の狙いです。

食欲をそそる香りと、程よい辛味と旨みのある料理にお箸もお酒も進んだご入居者も多く、楽しい時間を過ごされていました。

夕食対応をしていたスタッフはずっとお腹が鳴っていたそうです。

 

 おいしい香りと入居者の笑顔に包まれた、夏至の特別食でした。

(From ハウススタッフ)