高齢者住宅に入居することで、お客様のかかえる不安をどう解消できるかを伝えるようにしていると話す入居相談員の中村。
以前相談に来られたお客様はご自宅で一人での生活が難しくなった母親の入居検討でした。お母様は有料老人ホームにいいイメージをもっておらず、住み慣れた自宅から離れたくないと考えていました。見学に行ってみようとご家族が説得してもうまくいかず、中村とご家族でホームにお越しいただけるよう作戦を練り、見学ではなく秋祭りに遊びにきてみませんかとお誘いしました。
出店やソーラン節を楽しまれ、お昼にはご入居者と同じ食事をお召し上がりいただきました。イメージしていたホームの食事は過度に塩分が制限され、薄い味付けで美味しくないのではと思っていたそうですが、しっかりとした味付けにイメージを払拭することが出来、多くのご入居者と関わり実際にお話しをされることでホームにもいい印象を持っていただけました。
その後ご自身で入居を決心され、しばらく経った頃に「ここの人たちは良い人ばかり。来てよかったわ!」と笑顔でおっしゃっていただけたことが、この仕事のやりがいを感じた瞬間でした。
介護職員としての経験もある中村は、いつか入居から看取りまで自身で対応し、その方の人生を見届けることが夢だと話します。