私たちのハウスでちょっとした特別な時間が流れました。
メイクアップのボランティアの方にお越しいただき、サポートハウスとグループホームのご入居者の方々に
メイクを施してくれたのです。
メイクが施されるにつれて、皆さまの表情が次第に変わっていくのを感じました。頬にほんのりと赤みが差し
眉がキリっと描かれ、アイシャドウで目元が輝きだすと、まるで若い頃の自分を取り戻したかのような表情に。
メイクが仕上がり、皆さまが初めて鏡をのぞき込む瞬間を私たちも一緒に見守っていましたが、そのお顔に
驚きと喜びが広がり、照れくさそうに微笑む姿はなんとも柔らかでとても輝いて見えました。きっとかつての
女性らしさが蘇った瞬間だったのではないでしょうか。
このメイクアップの時間は、単に見た目を美しくするだけのものではありませんでした。皆さんの中に
眠っていた「女性らしさ」や「自信」、そして「輝き」を引き出す心のリフレッシュの時間だったのだと思います。
私たち職員もその変化を目の当たりし胸が熱くなりました。
ハウスでの生活はどうしても日常の繰り返しになりがちです。でも、今日の皆さまの姿を見て私たちも改めて
感じました。年齢を重ねても人はいつまでも美しく、そして自分らしくいられるのだと。メイクの力が皆さまに
与えた影響は、私たちの心にも大きなインパクトを与えてくれました。
これからもご入居者の皆さまが自分らしさを取り戻し、笑顔で過ごせるようなお手伝いをしていきたいと改めて
感じた一日でした。