先月、AMED※が募集したロボット介護機器開発に関する実証試験実施施設に当社の申請が採択されましたが、実際に使用されるロボット52台が(株)長谷工シニアホールディングスの本社に勢ぞろいし、“入社式”でお披露目をしました。
セッティングを済ませ、27カ所の長谷工シニアグループ施設に向けて待機しているところです。
※AMEDは国立研究開発法人 日本医療研究開発機構のこと。
(株)生活科学運営では、コミュニケーションロボットのPaPeRoとPepperはすでにおなじみなのですが、今回新たなメンバーを迎えることになりました。
新しくやってきたロボットはPALRO とMONAMIという2種類で人型かつ小型でアプリケーションを搭載しているという共通項があります。(5施設には+Pepperも)
PALRO はコミュニケーションが得意。 介護実績も多く、アプリバリエーション、経験度が高いロボットです。
顔認識ができて、対話も可能。体操の司会や歌も得意です。 バッテリーが少なくなると「僕、疲れたからちょっと休みたい」との自己主張も。
一方のMONAMIは体の関節が多いため滑らかに動き、通常のロボットでは苦手なアクティブ(運動)が得意。
経験は少ないながら性能は高いので、アプリの可能性を見出していきたいロボットです。
写真は、音楽に合わせてフラメンコを踊りご自慢のポーズを決めているところ。
今回のAMEDの実証試験は、ハウスでのスタッフ(=人)による介護の中にコミュニケーションロボットが入り、活用していくことで、「今後必要なロボットとはどのようなものか?」今後のよりよいロボット作りのために、データを収集・解析するための協力です。
具体的には今年8月から来年3月までの間、対象施設のユニット(今回はフロア)毎に1台のロボットが常駐し、生活機能向上にどのような効果(影響)があるかを確認。 ご入居者へのレクリエーション(体操・ゲーム)等で活用し記録をとり、データを評価機関に提出します。
コミュニケーションロボットは介護分野で人に対してどのような効果(影響)があり、課題は何かを明らかにすることで、将来高齢者の方に本当の意味で役に立ち、スタッフにも使いやすいロボット作りに役立つと考えられます。
PALRO とMONAMI、2機種それぞれの特性を活かした各場面での活躍が期待されます。
52台の“社員”の現場での活躍については、今後もリポートしていく予定です。