お相手の気持ちに立ち、伝わるコミュニケーションをします。
気づきや課題はチームで共有し、主体性でやり遂げます。
積み重ねが築く関係性
長谷工シニアウェルデザインのホームの中でも、特に長い歴史を誇る「ブランシエール大宮公園」。事業所長の佐野にとって、新入社員として最初に配属されたホームでもあります。介護スタッフとしてここで習得した知見が、その後長きにわたりご入居者と向き合う上での基盤になりました。2022年に制定された「7つの心得」はいずれも佐野が大切にしてきた価値観に近しいものであり、その最たるものが「お相手の気持ちに立ち、伝わるコミュニケーションをします」だったと言います。

ほんの小さな変化にも気づけるよう、日頃から言葉を交わすことを心がけている
「『伝わるコミュニケーション』には、『お相手の気持ちに立つ』ことが欠かせません。どんな距離感、どんな接し方をお望みかを把握して応対することで『伝わるコミュニケーション』の土台となる信頼関係を築くことができます。何気ない会話の積み重ねが、大切な場面でもすぐに相談していただける関係性を構築し、ご希望をおうかがいでき、ご入居者お一人おひとりの健やかな日々、安心の暮らしにつながるサービスを提供できると信じています。例えば、毎日のあいさつからちょっとした体調の変化を察し、その時必要なサポートに迅速につなげられるということもあります」
もちろん、真に「伝わるコミュニケーション」ができているかどうか、完全に把握することはできません。それでも、年齢を重ねて意思疎通が難しくなった場合でも、一日の中で可能な限り言葉を交わすことを楽しみながら努めています。そうすることでお気持ちを汲み取り、その方のライフステージに合わせた心地いい「間」の創出を続けています。

スタッフとの情報共有や意見交換の場づくりには特に心を配っている
あくまでも「人」ありき、だからこそ
事業所長である佐野は、チームを率いてスタッフ一人ひとりのサービスレベルを引き上げていく立場にあります。これまでのキャリアで蓄積してきた知見を伝えるとともに、日々の業務の中での気づきや課題を洗い出して共有、改善。ただし、個々が主体性を持って行動できるよう、細かい口出しは最小限にして成長を促すことを心がけていると言います。
「指示に従うだけでは、心地いい『間』を理解し、提供する力は身に付きません。個々の成長が、チームを良くしていきます。この仕事は、あくまでも『人』ありき。一部のご入居者にも『遠慮のないご指導とできたときのお褒めの言葉の飴と鞭』をお願いし、ご協力をいただきながら、多様なコミュニケーションの中でスタッフの教育を行うようにしています」
ご入居者とスタッフ同士で、互いに気持ちのこもった言葉を交わすことで、心地いい関係の構築に取り組んでいきたい。そのために心身ともに余裕を持てる職場づくりに努め、仕事の魅力を高めることでスタッフの成長につなげ、強固なチームワークを築き、住まいとしてのさらなる魅力向上につなげていく ── 自らの原点でもあるここ「大宮公園」を舞台に、佐野の挑戦が続いています。
「読み取る力」に長けたスタッフと過ごせる安心感
「大宮公園」に入居して、今年で25年になります。こちらのスタッフは、皆さん本当に礼儀正しくて仕事熱心。しかも、一人ひとり異なる私たちの気持ちを、的確に読み取ってくださる方が多い。決して簡単ではないはずですが、おかげで快適に毎日を過ごすことができています。
新しくこの仕事に就いたばかりの方には荷が重いと思うので、私たちもできる範囲で協力しながら、ここを居心地の良い場所にしていけたらと思っています。
ここ「大宮公園」が長年にわたり育んできた文化は、私たちにとってかけがえのないものになっています。かつてを知る佐野さんは、そうした気持ちに誰よりも寄り添っていただける事業所長なので、本当に心強いです。共に歴史を受け継いでいけるよう、ご協力をよろしくお願いします。

大山さんご夫妻(邦彦さん、美子さん)
ブランシエール大宮公園 上席事業所長 佐野 浩一
1998年に入社。「大宮公園」に配属となり、介護スタッフとしてキャリアをスタート。2011年に異動となり「西千葉」「玉川上水」「王子」「北浦和」の事業所長を歴任。本社運営企画部を経て、2024年4月より現職。