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ブログ: ブランシエール浦和

2024夏 埼玉で考える戦争と平和

暮らし

こんにちは。ブランシエール浦和 所長の古澤でございます。

この仕事をしていると、ご入居者とのお喋りの中で戦争中の体験を聞くことがあります。
女学校時代に工場で武器弾薬を作っていた方、東京大空襲で猛火の中を逃げ延びた方、
そして広島や長崎でご自身や家族が被爆したという方。
お聞きしていると「今は穏やかに話されるこの方も、これまでどんな思いを胸にたたんで来られたんだろう」と
考えずにはいられません。

さて8月のある休日、浦和駅からほど近い埼玉会館で開催された「戦争展」を見に行きました。
埼玉で戦争といえば、熊谷で終戦直前8月14日に空襲があったこと、東松山に「原爆の図」の丸木美術館があること
などは知っておりましたが、今回浦和に原爆の慰霊碑があると初めて知りました。

戦争展.JPG
なんと41回続いてきた戦争展
さいたま平和マップ.JPG
県内の平和を考える展示
渋沢栄.JPG
会館地下のギャラリーには今をときめくこの方の肖像が

そして後日、これは行ってみなければと例によって自転車を走らせ、以前こちらでもご紹介した別所沼公園へ。
普段あまり通らないエリアを回ってみると、ああ、ありました。
これが1986年に建立された埼玉県原爆死没者を慰霊する碑だそうです。

慰霊碑.JPG
沼の端の静かな一角に建つ慰霊碑
別沼.JPG
曇り空が切れた晴れ間には名残の入道雲が

ウクライナやパレスチナでは戦火が止むことなく、
不穏な世界情勢の中にあって私たちのできることには限りがありますが、
それでも平和を希求し、困難な問題にきちんと向き合おう。
そして、さまざまな体験を重ねてこられたご入居者の皆様には
これからも穏やかな日々を過ごして頂こうと、改めて思いを致す夏の一日となりました。

ブランシエール浦和 事業所長 古澤隆生