2月も立春を過ぎた昼下がり
どこからともなくフワッと良い香りが漂い
梅の花の入った瓶を持った女性お二人がフロントにいらっしゃいました。
「庭の梅の花が咲いたのでご入居者のS様にお届けに来ました」と
残念ながらS様は外出されておりましたが、フロントで立派な梅の花をお預かりしました。
帰宅されたS様にお渡しすると大変お喜びになられ、春がもうすぐそこだと話が弾みました。
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また別の日、大浴場でご入居者の方と「寒いわね~」と話をしていると
ある方が「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」と口ずさまれました。
続けて「わずかながら一輪ほどの暖かさが、もう感じられるーという意味が一般的だけど、
最近では反対に梅が一輪しか咲かないほどの寒さーという解釈もあるそうよ」
と教えて頂き、恥ずかしながら俳句の意味が分からなかった私ですが、
非常に風流な気持ちになりました。
上記の嵐雪の有名な俳句をサラッと口ずさむご入居者がいらっしゃり、
私も投句しなければと思いながら
寒い毎日も風流に過ごしております。
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