2014年、ブランシエール千種2に入居した下條義康(75歳)さん。 現役時代から続けているボランティア活動は、今もなお3つの活動に参加しています。その目的は、趣味ではなく、すべて介護予防のために行っているそうです。
ボランティアを続けられる終の住処を探していた
中部国際空港でガイドの他、名古屋城や名古屋駅での観光案内にも参加しています。 名古屋駅で一番聞かれるのは、「ひつまぶしのお店」。 混み具合などを説明して、お客さんにあったお店を案内します。 お店は定期的に入れ替わるので、覚えることがたくさんあるんですよ。
ホームを探し始めたのは、このまま一人で自宅にいるのは絶対に良くないと思ったからです。 余暇を楽しみながら老後を過ごすには車がなくても利便性のよい名古屋を条件に探しました。 知人のすすめで他市のホームも見学しましたが、入居率が低く、経営が一施設のみだったことから見送りました。 ホーム選びには、その会社が継続的に運営できるかどうかを重視したのです。「千種2」は母体が全国的に展開している会社だから、それなりに評価されていると判断しました。
「ここがいい」という直感があった
名古屋市内の他ホームにも関心はありましたが、「千種2」を見学した時に、「ここがいいかな」という直感のようなものがあったのです。 それで、2年連続で体験宿泊をしました。 1回目の時は、夏の暑さを確かめに泊まり、2回目の時には気持ちは固まっていたのですが、最終確認に来たようなものです。 また、「千種2」ならこれまで通り、ボランティアが続けられると思いました。
ホームのサークル活動にも、他の入居者から声をかけていただいています。 なかなか参加できませんが、朝の交流は積極的に行うようにしています。 新聞を読みに行くだけで、入居者やスタッフと会話が生まれるので、一日のはじまりの会話は食堂とほぼ決まっています。
ホームに大浴場があるのも魅力的ですね。 居室にもお風呂はありますが、一度も使ったことがありません。 お風呂掃除もお湯を入れるのも面倒なんです(笑)。
健康の秘訣とは
コロナ禍の現在はボランティアの回数が減っているのでエネルギーが余り気味ですが、ボランティアがない日には、ホームから鶴舞中央図書館まで歩いてみたり、名大病院から今池を目指して散歩に出掛けたりしています。 散歩だって、目的をもって歩かないと面白くないでしょう。
ホームでは、興味のあるサークルには可能な限り参加して、外出をし、身体と頭を使うことができます。 いまご自宅で閉じこもりがちな生活をされている方は、活動的な生活が送れる環境の整ったところに身を置かれることが、介護予防につながる近道だと思います。