株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

楽しみは自分でつくる

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楽しみは自分でつくる

「『ブランシエール浦和2』は東京に出るにも20分足らずで利便性が良いですし、金額的にも比較的リーズナブル」と話す齊藤さん。アクティブな日々送る齊藤さんに、暮らしの様子についてうかがいました。

好きなことに、夢中になる

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ブランシエール浦和2 齊藤正則さん

私はいわゆる「おひとりさま」。生まれ故郷の岩手を離れて東京で販売の仕事をしていた33歳のとき、父親が亡くなりました。実家の母を一人にしておけなかったので帰郷することにしたのですが、サラリーマンを一からやり直す気にはなれなかったので、理容師免許を取得。一世一代の床屋を始め、ここに入居する二週間前の77歳まで営業を続けていました。
 身体はまだまだ元気でしたが、ずっと床屋を続けるわけにもいかないので、70歳を過ぎたころに高齢期の住まいを探し始めました。もともと海外旅行や四国遍路が好きで各地を飛び回っていたこともあり、どの地方に住んでもよいと思っていたのですが、よくよく考えてみたら将来は兄弟姉妹の「葬祭」が控えている。そうすると帰省する機会が多いので、岩手に帰りやすい関東で施設を探すことにしたのです。

たまたま「ブランシエール浦和2」の情報を見つけてホームに電話をかけたとき、スタッフが明るく親切に応対してくれました。それが当時の事業所長の安藤さん。すごく感じがいいなと思ったので見学に行ったことが入居のきっかけです。

現在の生活はとても充実しています。岩手時代から続けているエアロビクスをしたり、一人カラオケに行ったり。料理が好きなので自炊もしますが、朝食はホームで食べています。同じテーブルの入居者との他愛のないおしゃべりも楽しみです。あとは基本的に手仕事が好きで、ニット、帽子、洋服、テディベアなど、自分で作ります。毎年クリスマスにはドイツにいる友人の子どもたちにセーターを編んで贈っています。年齢にあわせたデザインやサイズを、一年かけて夢中で編み溜めているんですよ。
何年この生活が続けられるかわかりませんが、今のところは「ここは天国よ(笑)」と、友人にも話しています。

人に期待をしすぎない

楽しく暮らすコツはずばり「人から楽しみをもらうのではなく、自分から楽しむこと」だと思っています。「誰かがわたしを楽しませてくれる」という考え方だと、期待外れになることも多いですから。
これから施設に入居する人も、「独立独歩」の気持ちを持っていたほうが良いと思いますが、そんな言葉は今の私が元気だから言えるのかもしれません。ただ介護が必要になったとしても、何事も「できることは自分でやる」という気持ちは持っていたいと思いますね。

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「これまで色々なデザインで作ったけど、ハンチング帽が一番のお気に入り」だそう
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クリスマスに間に合うように編んでいく色鮮やかなセーター


出典:2019年7月1日発行「生活創造のM」135号