越谷で47年間を過ごし、住み慣れた土地を離れてブランシエール所沢にご入居を決めた鈴木裕司様(87歳)、登美子様(84歳)ご夫妻。新しい土地での生活に慣れた今の暮らし方についておうかがいしました。
車がないと生活しづらい環境に感じた不安から
裕司さん
入居をしてから早いもので3年が経ちました。動機はいろいろあるのですが、越谷は自然が豊かだったものの、車がないとなかなか用が足せないというところもあり、段々自分たちが年を重ねていった時には徒歩圏内で生活ができる環境を選ぼうとは考えていたんです。そんな時に新型コロナウイルスの感染が拡大し始め、身動きがとりづらくなってしまったものですから、断捨離も兼ねて、思い切って次の住処を探すことにしました。
登美子さん
断捨離とはいえ、自宅を整理するのに1年間かかりました。でもそういうことができるのも体力があるうちだなと思いました。コロナ禍で、色々な予定がキャンセルになって時間ができたことで、今の暮らしを手に入れられたとも言えますね。
ホームを探し始めて、5カ所くらい見学しました。所沢は親戚がこの辺りに多くいたこともあり、候補に入っていたのですが、私の希望は越谷のような自然の豊かなところだったので、主人の希望の暮らしやすい場所には少し抵抗を感じていました。ただ、ここは建物をはさんで駅の方には商業施設や病院が多く、反対側には大きな所沢航空記念公園や市役所・警察署・税務署・図書館などの公共施設が揃っていることが分かり、納得できました。
裕司さん
所沢航空記念公園は本当に広くて、1周回ると大体1時間くらいかかるんです。今までゴルフをしていたこともあり歩くことは好きなので、いい運動ができるいい場所に恵まれたなって思ってますよ。コースを変えながら、最低でも5~6,000歩くらいをできるだけ毎日歩くようにしています。歩くスピードが違うので、散歩は夫婦別々で、それぞれのペースで楽しんでますよ。
館内時間も積極的に。コミュニケーションを大切にしています
登美子さん
食事の半分は食堂で、半分は自室で食事をしています。ここは1週間のカロリーや塩分などを計算したメニューを用意してくれているので安心です。もともとお料理は好きなので、近くのスーパーで買い物をして、自炊を楽しんでいます。
裕司さん
食堂で食事をするメリットは、入居者同士が顔を合わせられるということだと思ってます。ここはお酒の持ち込みがOKなので、「たまにはどう?」なんて一緒に食事をして、コミュニケーションする時間も大切です。自室に閉じこもると会話をするきっかけもなくしてしまうので、サークル活動なども積極的に参加していますよ。
登美子さん
主人は、囲碁を中学の頃からたしなんでいたので、もう生涯の趣味です。まず最初に囲碁サークルに入ったのですが、あっと言う間に10人くらいお友だちができました。私は、体操や歌を歌う会、ヨガなどいろいろ開催されていて、参加しています。映画鑑賞会もあって、参加者は2~30人ぐらい。古い映画が多いので、できればちょっと新しい映画も観たいなと、リクエストを出しています。
楽しみは時間が足りないほどたくさん
裕司さん
ブランシエール所沢に入居してから、所沢の歴史の勉強を始めようと生涯学習センターでの1年間のコースを受講しました。所沢の文化・地理・歴史を中心にした講座を終えたところで、今度は「語り部の会」へのお誘いを受けたんです。ちょっと迷ったんですが、講座で出会った仲間も入るということで私も参加し、これまでに2回ほど語り部をやってます。
登美子さん
ふたりとも、入居をきっかけに運転免許証を返納しました。そうしたら所沢市内を循環する「ところバス」の1年間無料パスをもらえたんです。これをうまく利用しようと、地図を広げて今日はここからここまで行ってみようと出かけて所沢の市内をぐるぐると周遊し、気になったことは調べたりしていたことで、段々土地勘もついて、所沢への興味が増していったんだと思います。
裕司さん
ホームの外の人とのつながりができるのも楽しみの1つなので、忙しく過ごしていますよ。
登美子さん
2人の共通の趣味は旅行なんです。昔は海外旅行へも随分行っていたんですが、今は体力的に無理かな。今度は国内の温泉巡りでもしようかと思っています。ここは、池袋や新宿にもすぐに出られますからね。