シニア世代が輝いて過ごす上で健康とともに大切なのは、自分らしく、充実した時間。趣味や学びを通じたさまざまな活動は、心身を活性化させ、日々の暮らしにときめきをもたらしてくれます。
「ブランシエール新所沢」では、多彩なサークル活動をはじめ、ご入居者が集い、活き生きとした時間の中で、数々の取り組みを実施しています。
ホームで開催している太極拳サークルの講師である、ご入居者の内山昭子さん(80歳)。楊名時太極拳の師範資格を持ち、基本の呼吸動作や一連の型の動きを実演・解説しながら教えています。指導時に披露する流麗な動きは、年齢を感じさせません。
もともと体を動かすことが好きだった内山さんが太極拳と出会ったのは35歳の時。「健康のために始めたのですが、以来45年間、かけがえのない生活の一部になりました。太極拳を通じて、お教えした方からの『体調が良くなった』というお言葉や、上達する様子がうれしいですね」。
内山さんは80歳の今でも、以前から師事していた楊名時太極拳 楊慧先生の下に通って指導を受け続けています。「他のご入居者にお教えする際に、自己流になってしまっては申し訳ないですから。私にとってのライフワークを続ける場がホームにあるということは、喜ばしいことですね」。
意欲と好奇心がときめく時間をつくる
「新所沢」は2022年12月で開設5周年を迎えました。開設当初から目指していることは、「受け身ではなく発信の場であること」です。太極拳にフォーカスすると、内山さんにとっては披露する場、大金さんにとっては新たな参加の場であり、私たちのホームはその舞台でもあります。ここ数年はコロナの感染防止に留意しながら、地域に向けたカフェなどさまざまな取り組みを行う中で、ご入居者自ら好奇心や意欲を持って「こんな活動をしたい」という声を寄せてくださっており、まさに「ときめきある暮らし」が体現されていると実感しています。
5周年の節目を迎え歩きだす今後は、従来の活動に加え電子機器を用いて行う「eスポーツ」イベントなど、新たな企画も考えています。
日々ご入居者と接する中で、その暮らしぶりや生き様から学ばせていただくことが数多くあります。今後も皆様への敬意と愛を胸に、「充実した自分時間」と「ときめき」を生み出すお手伝いに、力を尽くしていきます。