株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

間楽 ーまらくー

エリアだより

ノーリフティングポリシーで暮らしを豊かに

[関東]ウェルミー今川

 長谷工シニアウェルデザインでは、抱え上げない介護「ノーリフティングポリシー(以下ノーリフティング)」を行っています。一般的にノーリフティングを推進する目的は、「ご入居者に無理な力を加えない」や「スタッフの腰痛予防」などが挙げられるのですが、杉並区の認知症グループホーム「ウェルミー今川」では、それ以上の効果が表れています。

 きっかけとなったのは、体格が良く、身体のこわばりが強い男性ご入居者の存在でした。スタッフ1名でその方のお身体を支えることは難しかったため、2名体制で介護を行っていたのですが、スタッフの身体的負担が増えるなど対応が難しい状況が発生していました。

高身長のスタッフは腰に負担がかかりやすいですが、機器の導入で安心して介助が可能に

ご入居者が元気に暮らし続ける環境づくりにもつながっています

 転機となったのは、電動スタンディングリフトの導入です。車椅子からベッドへの移りかえや衣服の着脱時に利用すると、1名での介助が可能に。これにより、腰痛を訴えるスタッフが減少するとともに、サービスの質向上という想定以上の効果が表れました。2名体制の介助が無くなったことで、 ご入居者とのコミュニケーションの時間が増え、グループホームで大切な「できることを増やす」ための働きかけを、より丁寧に行えるようになったのです。例えば「コーヒーを毎日一緒に淹れることで手順を忘れない」「掃除を一緒に行うことで足腰が鍛えられ、転倒予防につながる」など、小さな積み重ねが認知症の進行予防につながっています。

 「今川」の取り組みは、2022年11月、ノーリフティング推進協会の全国大会でも発表を行いました。残念ながら表彰台は逃したものの、会場からは「すばらしい成果」との感想もいただき、取り組みの成果を実感する機会となりました。


コロナに負けない!「ときめき」ある毎日を

[関西]ブランシエールケア都島
[関東]ブランシエールケア常盤台

 2020年より続くコロナ禍もまもなく3年目を迎えようとしています。長谷工シニアウェルデザインのホームでは感染対策に留意しながら、「新しい生活様式」が定着してまいりました。

 秋深まる10月。大阪市の「ブランシエールケア都島」では、スタッフによるサックス演奏会を開催しました。ご入居者にもなじみ深い歌謡曲から、関西の十八番ソング「六甲おろし」まで幅広いレパートリーで、皆さま思わず、マスクをつけながらの大合唱!演奏後は涙を流される方やスタンディングオベーションしてくださる方もいて、大盛り上がりの一日となりました。

 一方板橋区の「ブランシエールケア常盤台」ではホーム内の菜園で野菜作りに励んでおり、季節毎の収穫の際、近隣保育園の子どもたちにお手伝いをお願いしています。秋は里芋堀りに来てくれました。
 今後も工夫を凝らしながら、ご入居者に「ときめきある暮らし」をお届けしてまいります。

演者は高校時代から介護職を志していたという、ケアデザインスタッフの志原有希

里芋の葉っぱで傘遊び♪ 子どもたちは「これでっかーい!」と大はしゃぎでした


ベトナム人実習生奮闘記

[関東]ブランシエールケア北浦和

 さいたま市の「ブランシエールケア北浦和」ケアデザインスタッフ・ハンとホア。来日した3年前、介護未経験だった2人ですが、現在は日勤から夜勤までこなす頼もしい仲間。「ご入居者との日々のなにげない会話が楽しい」と話します。

 2022年の夏、彼女たちは故郷のベトナムに帰省をし、1カ月ほどバカンスを過ごしてきました。

 帰省したタイミングで風邪をひいてしまったというハン。「あまり外出できず残念だったけど、その分家族とゆっくり過ごせた」と話します。ちょうど自宅のリフォームも行っていたようで、綺麗になった様子を見届けることができたそう。

 10歳の娘と6歳の息子の母であるホアは、家族との旅行を楽しみました。「日本にいるときも子どもたちとは毎日電話をしていますが、ゆっくり過ごせたのは久しぶり」と目を細めます。

 リフレッシュを終えた2人は、再び元気に「北浦和」で勤務にあたっています。ホアは「ご入居者の通院同行やご家族への電話対応は、難しい日本語が多いのでまだ対応したことはありませんが、少しずつできることを増やしていきたい」と話します。今度は、パソコンを使って新たな業務に挑戦するそう。

 長谷工シニアウェルデザインでは、現在14名のベトナム人実習生が勤務中です。今後も多様なスタッフが、長く働き続けられる環境を整えてまいります。

久々にベトナムの夏を満喫したホア(写真左から2番目)

ご入居者と貼り絵作品に取り組むハン。秋の文化祭で展示を行いました