株式会社 長谷工シニアウェルデザイン

身も心も軽やかに、好きなものにときめく日々

間楽 ーまらくー

身も心も軽やかに、好きなものにときめく日々

 今回ご登場いただくのは、「ブランシエール南浦和」にお住まいの神山杏子さん(80歳)です。
 70歳の時に、大切にしてきた思い出の品々や住まいを片付けて入居してから10年、自由気ままに好きなものにときめく日々を送っています。

ブランシエール南浦和 神山 杏子さん

現役時代の神山さん。国内外への旅行など、好奇心の赴くままにさまざまな経験をされてきました

大切なものだから、自分できれいに片付けたい

 歴史的建造物や文化人の屋敷が数多く残る東京・文京区で生まれた神山さん。日本の伝統芸能から海外のポップカルチャーまで、多種多様な文化・芸術に囲まれて育ちました。高校生の時は、学期末にお母様と二人で、有楽町で映画を見て食事をするのがお決まり。「家に帰ったら通知表を見せないといけないので、 毎回ちょっとソワソワしていてね」と肩をすくめて笑います。27歳の時にお父様が亡くなり苦労もありましたが、明るく社交的なお母様と二人、助け合い、楽しく暮らしてきました。そんなお母様も、神山さんが68歳の時に他界。そこから、神山さんの新たな人生が始まりました。

 このまま家で暮らし続けるか、ものや家を片付けて高齢者住宅に入るか。神山さんは迷わず、高齢者住宅への入居を決めます。「人間、いつ体が動かなくなるかわからないでしょう。大切なものたちだからこそ、人任せにせずに、動けるうちに自分できれいに片付けた方がいいと思ったの」。手放すのに勇気がいることもあったといいます が、指針になったのはごみ収集のおじさんの言葉。「『少しずつ捨てたらいいんじゃないですか 』と言われて、なるほどなぁと思って。母のものも含めて、2年をかけて片付けをしました」。

スタッフと談笑する神山さん

“70歳、元気なうちに〝捨てた〟からこそ、楽しいことがいっぱいです”

心ときめく、新たな出会い

 高齢者住宅を選ぶ上での条件は「立地の良さ」と「プライベート空間が確保できる間取り」の2つだったという神山さん。「南浦和」は、劇場や行きつけのレストラン、ご友人が多く住む文京区エリアにもアクセスが良く、2LDKのゆとりある居室が気に入りました。加えて決め手となったのは、当時の事業所長の存在。「とっても親切でねぇ。役所にも付き添ってくれたし、 こまめに部屋まで様子も見に来てくれて。他愛のない会話をしつつも、私の認知機能が衰えていないか気にかけてくれているんだと思って、安心できたわね」。
 「南浦和」での生活も10年。見守られている安心感の中で、歌舞伎や映画を見に行ったり、お寿司や天ぷらを食べに行ったりと、自由気ままに日々を楽しんでいます。ホームの暮らしで楽しみなことは、「寺子屋」と呼ばれる脳トレサークルへの参加。「スタッフが用意した問題を解いていくんだけど、頭の体操になるの。入居者同士で雑談やカンニングをしながら(笑)、気軽に参加しています」。

 7年ほど前には、運命の出会いもありました。「声を聞いて、この人に決めた!と思ったの。声優の宮野真守さん。後からお顔を確認したら、お顔も好みで。足も長くて、もう本当にかっこいいのよ」と声を弾ませます。現在の居室には、宮野真守さんのDVDやCDが大切にコレクションされています。「昔のものを手放しても、ぜんぜん寂しくなかったわよ。いつかは捨てなくちゃならないんだし。 今は良い意味で平々凡々、気楽に楽しく過ごしています」。元気なうちに手放したものがあるからこそ、身も心も軽やかに、今この瞬間を思いきり楽しんでいる神山さん。その姿は、キラキラと輝いています。


神山さんの充実のひととき

声優・宮野真守さん

愛称は「まもちゃん」。海外ドラマの吹き替えで初めて声を聞き、以後熱烈なファンに。週一回のラジオは必ず録音し、繰りし聞きます。ライブや舞台にも足繁く通い、携帯電話に保存した写真には「おはよう」「おやすみ」と声をかけているそう。

茶道

長年茶道の講師をされていた神山さん。使い勝手の良い道具を今も少しだけ手元に残し、一日一回はお茶を立てています。