多彩なキャリアの仲間たち
藤田 裕之
運営企画部 未来の介護デザイン室 室長(課長)
予想外の事が全く起こらない仕事はつまらない、刺激を受け続ける事が長続きの秘訣です
全社を挙げて、未来の介護サービスを変えていく
現在所属している部署とお仕事の紹介をお願いします。
運営企画部、未来の介護デザイン室に所属しております。業務のDX化を推進している部署です。
介護業界は現状人の手が担う仕事が多く存在しております。しかし、その中には必ずしも人が担う必要のない業務もあります。
それらを機械やデジタル処理に置き換え効率化していくとその改善によって新たに時間が生まれます。その時間を人にしか出来ないサービスに使うことによって、我々が提供する介護サービスの質を高める事ができる。これがDX化の本質的な目的です。
これまでの業務改善は事業所単位の小さな規模でしたが、全社を挙げた大きな動きは初めての試みです。未来の介護デザイン室はそのために新しく創設されたチームです。メンバーは当社で様々な経歴を重ねて来た個性豊かな顔ぶれとなっております。
私個人の役割としては、プロジェクトの進捗管理やメンバーの悩み相談も含めた、チームのサポートです。部下が円滑に働けるようにコミュニケーションを取る機会を設けるのことも大事な仕事です。
これまでのキャリアについてお聞かせください。
- 1年目~ 2005年に新卒として入社後、ブランシエール大宮公園にて、ケアスタッフやリビングケアスタッフとしてご入居者の日々の生活のお手伝いをしておりました。
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3年目~
大阪のブランシエールケア都島の開設準備室に異動しました。
営業活動以外にも、スタッフの採用や地域の皆さまへのご案内や説明会を開催するなど多くの業務に携わらせていただきました。 - 4年目~ ブランシエール大宮公園に戻り、リビングスタッフと在宅事業管理を4年間兼務しました。
- 8年目~ ブランシエールケア西千葉へ異動し、事業所長を7年間務めました。
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14年目~
本社へ異動し、運営企画部に配属されました。3年間勤めた後に、新設された未来の介護デザイン室に配属され現在に至ります。
事業所での経験は現在の仕事に非常に役立っています。現場で感じていた「こうすれば負担が減るのでは」という思いを、実際に改善に向けて動けているのはとても嬉しく思います。
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- 新卒として入社後、ブランシエール大宮公園に配属
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- ブランシエールケア都島の開設準備室に異動
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- ブランシエール大宮公園に戻る
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- ブランシエールケア西千葉へ異動
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- 本社運営企画部に配属
3年後、未来の介護デザイン室配属
- 本社運営企画部に配属
長谷工シニアウェルデザインに入社を決めたきっかけを教えてください。
就職活動のさなか、福祉関係の企業を見ていく中で、自立の方の対応スタッフが設置されている長谷工シニアウェルデザインに興味を持ちました。当時はまだ有料老人ホームという形態自体が珍しいもので、その頃から当社に対して先進的な姿勢を感じておりました。
その後、実際に施設を見学した際に感じた華やかな雰囲気が決め手となり、この会社なら介護業界の最先端で業務に従事できるのではと感じ、入社を決意しました。
お仕事をされる上で最も大事にされていることを教えてください。
未来の介護デザイン室の仕事は、介護の現場となる事業所へのシステムの定着を目標としています。しっかりと現場を定着までサポートするには、なるべく事業所に滞在することが望ましいです。
つまり部署のメンバーが本社に揃うことは少なくなり、コミュニケーションを取ることが難しくなってしまいます。このような課題を解決する為に、お昼ごろにブリーフィングという形で毎日進捗やお互いの悩みを報告し合う機会を作っています。どんな課題があって、どうやって解決していくかを共有しながら、さりげないチーム間のコミュニケーションを大切にしています。
私個人が心掛けていることは、いつも同じ機嫌でいるようにすることです。部下から「今日は機嫌が悪そうだな」と思われないように気を付けています。話しかけにくい雰囲気を出さない事はリーダーとして重要なことです。毎日明るく元気良くというのは難しいですが、部下が話しかけやすい状態を毎日維持するのが重要と考えています。
仕事以外で情熱を注いでいる趣味などはありますか?
健康のためにランニングは継続的に行っています。最近は小さな魚を釣る小物釣りを始めました。スケートやボルダリング等も挑戦しましたが、これは長続きしませんでした。とにかく色々と試すタイプです。これが正解かどうかはわかりませんが、まず何でも1度チャレンジしてから判断することが大切だと思っています。何もしなければ何も起きませんが、何かを始めれば刺激を受けることは出来ます。
仕事においても、予想外のことが全く起きないのはつまらないと思っています。予期しないことに対応して刺激を受けることが、仕事が長続きする秘訣だと考えています。仕事でもプライベートでも、チャレンジを続けていきたいです。
究極の理想は介助を機械に任せ、本当に人にしか出来ない事に注力出来る環境をつくること
未来の介護デザイン室の今後の展望について教えてください。
私たちの取り組みは今まで人力で担っていた仕事をDX化することで、スタッフの負担軽減だけではなく、ご入居者もより居心地良く生活を送っていただくことを目指しています。
特に、見守りカメラ(睡眠センサー)導入による睡眠の質の向上には期待をしています。睡眠の状態を可視化することで、夜間のご入居者への必要以上の介入を無くし、睡眠の質が上がることが期待できます。当然、スタッフの負担も軽減することが出来ます。
生体データを活用し、睡眠時間の可視化や分析によって、これまで学んだ通りに行っていた作業をお一人おひとりに根拠を持って対応することが出来るようになります。
これはスタッフにとっても、ご入居者にとっても望ましいことです。
介護業界はアナログな作業が多いです。この状態を他の業界と同じ水準まで持っていくことを第一の目標と考えています。そこからデータの積み重ねや現場スタッフのリテラシー向上を経て、究極の理想は介助を機械に任せて、本当に人にしか出来ないことに注力出来る様にすることだと思っています。
DX化推進のプロジェクトは3年をかけて、ようやく土台が導入されたという状況です。まだまだ出来ることは沢山あるので、今後もチーム一丸となって頑張っていきたいです。
これから先の新しい高齢者事業の形を目指していく
キャリアパスの幅広さについてどのように感じていますか。
私は飽き性なタイプにも関わらず、長谷工シニアウェルデザインには19年間勤め続けております。3~4年ごとのキャリアチェンジにより、定期的に新しい挑戦が出来ることが長く続けられている理由だと考えています。
部署が変わることにより、ゼロからの学び直しが不安な方もいるかもしれませんが、当社の仕事は基本的に介護に基づくルールに則って行われます。そのため、現場でも本社でもその概要を理解していれば「何故これをやらなければいけないのか」と悩むことはないと思います。
もちろん、入社してすぐに理解するのは難しいと思いますが、守らなければいけない共通のルールを把握できれば、異動しても戸惑う事は少ないと思います。
学生の皆さんへメッセージをお願いします。
長谷工シニアウェルデザインでは今までアナログで行ってきた介護の仕事をDX化しデジタルに置き換えるという改革を会社全体で取り組んでいます。
この規模でDX化を推進する機会は、中々無いことだと思います。これから先の新しい高齢者事業の形を、一緒に考えていけたらとても嬉しく思います。