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Colleagues at work

多彩なキャリアの仲間たち

松本 剛志

ブランシエール京都醒ヶ井 上席事業所長

人を支える仕事でもあり、人に支えられる仕事でもある

  • #50代
  • #非福祉学部卒
  • #ケアマネ

ちょっとしたことでもお互いに感謝の気持ちを伝えあう

現在所属している部署とお仕事の紹介をお願いします。

ブランシエール京都醒ヶ井にて事業所長を務めております。
事業所長としての仕事は多岐に渡ります。事業所の状態を把握して戦略や方針を決めたり、トラブルに対応したり、もし何かあれば責任を取ることも役割のひとつです。その中で私が目指していることは、スタッフが各々の強みを活かせるような環境作りです。スタッフにしっかりと目を配り、個人の強みと業務がマッチしているかを把握するようにしています。
当事業所は全部で49室の自立型の事業所です。当社の中では比較的小規模な事業所となります。
施設の特徴として、10階の屋上から京都の景色を一望することができて、五山の送り火が行われる際は、ご近所の皆さんをお誘いしてご入居者と一緒に屋上で観覧します。
事業所の雰囲気は、スタッフが楽しみながら仕事をしており、とても明るいです。コミュニケーションにサンキューカードという感謝を伝える時に渡すカードを活用しており、ちょっとしたことでもお互いに感謝の気持ちを伝えるようにしています。たまにご入居者からもいただきます。
そのような面をご評価いただいて、長谷工グループのホスピタリティアワードの2023年特別会長賞を当事業所が受賞しました。

これまでのキャリアについてお聞かせください。

  1. 1年目~ 前職では営業をしており、2001年に中途採用で入社いたしました。
    入社後はブランシエール緑橋にリビングスタッフとして配属されました。
    その後、総務、経理、生活相談員など様々な職種を経て事業所長を拝命いたしました。
    ケアマネージャーの資格もここで取得しました。
  2. 16年目~ ブランシエール神戸北野の開設に伴い、開設準備室へ異動しました。
    そのまま同事業所の事業所長を拝命して5年間在籍しておりました。
  3. 21年目~ ブランシエール千里中央へ異動しました。こちらでも事業所長として3年間在籍いたしました。
  4. 23年目~ ブランシエール京都醒ヶ井へ異動し、上席事業所長として務めております。スタッフと積極的にコミュニケーションを取り、各々の強みが活きる環境を作ることを目指しています。
  1. 1年目
    ブランシエール緑橋に配属
  2. 16年目
    ブランシエール神戸北野の開設準備室へ異動
  3. 21年目
    ブランシエール千里中央へ異動
  4. 23年目
    ブランシエール京都醒ヶ井へ異動

この仕事のやりがいを教えてください。

決断し、方向性を示す立場ゆえに、プレッシャーは感じています。元々ナンバー2の立場が好きな性格ではありましたが、事業所長としての自分の決断によって上手くいった時に感じる達成感は、何にも代えがたく、やりがいに繋がっています。
事業所で起きることは、良いことも悪いこともすべて私の責任です。問題が起きれば私が責任を持って対応しますし、部下が褒められれば自分のことのように嬉しく思います。
現在もご入居者と面談する機会を設けておりますが、皆さま一様にスタッフを褒めてくださいます。これは事業所内の連携が取れていて、スタッフがご入居者へ上手くお声がけが出来ている結果ですので、とても誇らしく思っています。

こんなに人から感謝される仕事はないと思います

これまでお仕事で苦労されたことはありますか?それをどのように克服して、現在に活かしているか教えてください。

ご入居者はそれぞれ異なる人生を歩んで来られており、性格も考え方も健康状態も当然人それぞれです。
同じ声のかけ方でも、喜んでくださる方もいれば、お気に召されない方もいらっしゃいます。全ての方にベストな対応をすることは難しいです。周りのスタッフの意見もそれぞれ違って、何を指針にすればいいか悩み、苦労していた時期がありましたが、周囲に流されず自分の考えを持って動くという意識を持てたことでブレることがなくなり、克服できました。
意見や考え方が人それぞれ違うのは当然のことです。「私はこういう理由からこう考えたのだから、こう動けばいい」と自分の中で根拠を明確にさせてから行動するようにしています。
部下に指示をする時にも、上司の言葉をそのまま伝えていては部下に響くことはありません。各所に確認を取り、自分なりに納得した上で自分の言葉で根拠を基に指示を出すことが重要だと思っています。

この仕事の魅力を教えてください。

ありがとうと言っていただけるということに尽きると思います。
ご入居者だけではなく、ご家族からも感謝の言葉をいただくことがあります。

他の仕事と比べても、人から感謝される機会が本当に多いと思います。
私は中途採用で入社しており、前職では別の業界で営業職をしていましたが、感謝される機会は正直に申し上げるとほとんどありませんでした。
結局、人の役に立って、感謝していただくより嬉しいことはありません。

皆さまに選んでいただける事業所を目指して

仕事のモチベーションを維持する秘訣はありますか。

達成すべき目標とは別に、行動量を設定して、何をどれくらいするかを事前に決めることです。
例えば、販売数の目標値があるのなら、「このお客様へ今月は何回挨拶に行く」と行動の量を先に決定します。
まずはその行動目標を達成することを念頭に置いて、活動に専念します。
それが目標値の達成に繋がるかは、やってみないとわかりません。特にこの仕事は不確定要素が多く、大きな目標を漠然と追っていると、モチベーションを保つことが難しくなってしまいます。
目標を細かく分けて少しずつ着実に達成を積み上げていくことが、大きな目標の達成への鍵となり、モチベーションを維持する秘訣だと思います。

会社全体として今後のビジョンについて教えてください。

介護業界は現在、一種の競争状態に突入しております。
人材を確保してより良いサービスを提供するには、会社がより収益を上げなければなりません。そのために、より良いサービスを提供する会社であり続けることが求められていると思います。当社は独自のサービスに力を入れており、「笑いヨガ」などデータに基づいたコンテンツで他社と差別化を図り、お客様に選んでいただける事業所を目指しています。稼働率を上げるということも非常に重要です。

少子高齢化の時代ゆえに、人材の確保は将来的に益々苦労することになると思われます。そのため、少ないマンパワーでも仕事が成り立つ様に業務の効率化も同時に進めなくてはなりません。当社が推進している介護のDX化は、その期待を背負っています。既に食堂でのQRコード決済やインカムなどが事業所に導入されています。完全に定着するまでには、まだ少し時間はかかりそうですが、会社未来の為に積極的に取り入れ、活用していこうと思います。

学生の皆さんへメッセージをお願いします。

ブランシエール京都醒ヶ井では、ご入居者の多くは85歳を越えてからご入居されます。我々の仕事は、ご入居者の人生最後の期間に関わる重要な仕事です。責任は大きく、大変なこともあると思います。しかし、それにも増して感謝していただける、とてもやりがいのある仕事であり、人を支える仕事でもあり、人に支えられる仕事でもあるということをお伝えしたいです。

同僚や上司はもちろん、ご入居者もスタッフを育ててくださいます。
私自身、入社して間もない頃に、ご入居者から「あなたに看取ってもらうかもしれないのだから、しっかりしいや」と鼓舞していただいたことがありました。温かく長い深いお付き合いをしていくことで、自分が成長していくことを楽しめる仕事です。

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