ウェルデザイナー
インタビュー
平田 佳鈴
ブラシエールケア西千葉 ケアデザイン ケアスタッフ
年齢やハンディキャップを問わず、誰もが安心して暮らせるような社会になって欲しい
私の行動が誰かの助けになる
そのことに喜びを感じる
現在所属している部署とお仕事の紹介をお願いします。
ブラシエールケア西千葉にて、ケアスタッフとして勤務しております。今年で入社して2年目です。
私が担当している業務は介護ケアの他に、スタッフの週間スケジュールの作成や備品の管理など一般的にイメージされる介護以外の業務も任せていただいています。
ブラシエールケア西千葉はアットホームで温かみのある事業所です。スタッフの間では、年次に関係なく苗字に「さん」づけで呼びかけて、敬語で話しています。
これはご入居者へスタッフがお互いに敬意を持って働いているということが伝わりますし、私たちスタッフ同士も気持ち良く働ける一助になっていると思います。
介護や福祉に元々興味はお持ちでしたか。
昔からおじいちゃん子でとても祖父と仲が良かったので、ご高齢者の方とお話することは昔から好きでした。
福祉に対して興味を持つきっかけとなったのは、小さい頃から一緒にクラシックバレエを習っていた幼馴染が、中学生の頃に病気で目が見えなくなってしまって、それでも2人で踊りたいという思いがあり、声で合図を送りながら同じ舞台で踊るという経験をしたことがありました。この事をきっかけに年齢やハンディキャップを問わず、誰もが安心して暮らせるような社会になって欲しいと、介護や福祉について意識が高まったことを覚えています。
長谷工シニアウェルデザインに入社を決めたきっかけを教えてください。
就職活動を始めたばかりの頃は、住宅販売や不動産業界を志望していました。祖父と二世帯住宅で暮らしていたので、様々な世代の人が心地よく一緒に暮らすことが出来る家を提供する側になりたいというのが理由です。しかし、就職活動を進めていく中で、家を介して人を繋ぐよりも、直接的に人と繋がる仕事がしたいとだんだん思いが変わりました。元々関心を持っていたこともあり、そこから志望業界を福祉に変更しました。
福祉業界の中でも、長谷工シニアウェルデザインはマンションで有名な長谷工グループということもあり、真っ先に目に留まったことを覚えています。元々志望していた住まいを造る企業が、介護事業も行っているという点に不思議な縁を感じました。
実際に説明会に参加したところ、福利厚生や勤務体系など大手グループならではの安心感が伝わり、ここしかないと決めて入社を決めました。
長谷工シニアウェルデザインの魅力を教えてください。
当社は長谷工グループに所属しておりますので、グループ全体での研修やイベントに参加することが出来ます。先日は房総半島での長谷工グループの交流会に参加し、グループ内の社員の皆さんと一緒に工作をしたり焼き芋を食べたりしました。普段は全く違う仕事をしている方達と繋がりを持ち、別のグループ会社の話を聞くことが出来るのは視野が広がりますので、私はなるべく参加するようにしています。
普段の業務では、正直に言うと、入社して良くなかったことが思いつかなくて、それが魅力なのではないかと思います。先輩からもご入居者からも皆さんに優しくしていただいております。ご入居者に「助かったよ」という言葉をいただいた時は、特に働いていて良かったと感じます。こちらの行動が、何かを良い方向へ進めることが出来たという証であり、自分の対応が間違っていなかったと感じられる瞬間です。
介護に絶対はない
自分の中のベストを見つける
壁にぶつかったことはありますか?どのように克服したか教えてください。
昨年、入社1年目ながら、事業所の忘年会イベントの企画と実施を担当しました。スタッフのみならず、ご入居者も参加する事業所を挙げての大イベントです。さらに、アルコールをご提供するという異例の試みでした。アルコールの提供に関しては、事業所長を初め各方面に確認を取りました。
1年目の新人だったので、先輩に仕事を振るということが一番迷って苦労を感じたポイントです。
そんな私の気持ちを察してくださった先輩方から「1人でやらなくていいんだよ」と声をかけてくださって、準備段階から本当に助けていただきました。今では最初からもっと状況を共有して、頼れば良かったと反省しています。
おかげで無事イベントは成功し、ご入居者に「楽しかったよ」と声をかけていただいたり、皆さまの笑い声をたくさん聞けたことが嬉しかったです。先輩から「頑張ったね」という言葉をいただけた時は感無量で、涙が出てしまいました。入社1年目で通常の業務も覚えることが多かった中、プレッシャーも感じましたが、大きな仕事を早めに経験することが出来て良かったと思っています。
後輩へのフォローで心掛けていることを教えてください。
当社には1年間マンツーマンで先輩が後輩をフォローするというブラザー・シスター制度があります。今年度から私も後輩をサポートしています。私もまだ2年目を迎えたばかりですが、数か月前に自分が経験していた悩みに、後輩が直面していることもあります。
そんな時はもちろん自分の経験を踏まえてアドバイスをしますが、1から10まで全部教えてしまうと私のやり方になってしまうので、「私はこう思うけど、他の先輩は違う考え方をするかもしれないから、空いている時間に質問してみて」と勧めるように意識しています。介護に絶対的な正解はなく、人それぞれベストな方法は違います。色々な意見を聞いて自分なりの方法を見つけて欲しいと思っています。
学生の時にやっておけばよかったことがあれば教えてください。
学んでおけば良かったと思っているのは手話です。
ご入居者の中には、耳が聞こえない方がいます。その上こちらはマスクをしているので、会話にホワイトボードを使いますが、手話が出来たらより円滑にコミュニケーションが取れると思っていて、現在は本を読んで独学で手話を勉強しているのですが、在学中から触れられていれば良かったなと思っています。
努力は必ず実を結ぶ
学生の皆さんへメッセージをお願いします。
私は1日1回でも多く、笑い声をあげるくらいご入居者に笑顔になっていただくことを毎日の目標としています。介護は日々の生活のお手伝いをするだけではなく、人と人の心が触れて、繋がる仕事だと思っています。
やりがいもありますし、自分自身も成長できます。
会社としては休日もしっかりいただけるので、同期と休みを合わせて出かけることもできます。
最後に、その同期と先日一緒にゴッホの美術展に行った時に知った、ゴッホの言葉を引用し、皆さんへ送ります。
「何事も難しいと感じるかもしれない。でも挫けてはいけない、やがて解決するのだから。」
私も就職活動中や、就職後も悩むことはたくさんありましたが、働き始めてしばらく経つと、いつの間にかその問題は解決していました。解決しない問題はありません。努力は必ず実を結ぶので、就職活動も挫けずに頑張ってください。4月から一緒に働けたら、とても嬉しく思います。応援しています。