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Colleagues at work

ウェルデザイナー
インタビュー

脇田 怜奈

ブランシエール王子 ケアデザイン ケアサブリーダー

何事も決めつけて距離を取らずに、自ら信頼をつかみ取って苦手意識を克服する

  • #20代
  • #福祉学部卒
  • #介護福祉士

就職活動中、コロナ禍という未曽有の事態でも学生目線で寄り添ってくれた

現在所属している部署とお仕事の紹介をお願いします。

ブランシエール王子のケアデザインにてサブリーダーを務めております。今年で入社して4年目です。
現在はボランティア担当も兼任しております。当事業所では毎月イベントを開催しており、三味線やフラダンス、落語など様々な公演をボランティアの皆さんが披露してくださっています。私はそんなボランティアの皆さんへのご依頼や日程調整などを担当しています。
ブランシエール王子はオープンして6年目で、スタッフも若手が多く、フレッシュな雰囲気の事業所です。
スタッフ同士の仲も良く、シフト制ではありますが、休みを合わせて出かけることもあります。後輩と飲みに行くことが楽しみの1つです。

ブランシエール王子のケアデザインにてサブリーダーを務めております

長谷工シニアウェルデザインへ入社を決めたきっかけを教えてください。

大学では社会福祉を専攻しており、介護業界への就職を志望しておりました。
幼いころから祖母に可愛がってもらっていて、今でも一緒にお出掛けしているのですが、その恩返しという表現が正しいかわかりませんが、高齢者福祉に関わるという選択は私の中で自然なことでした。

当社を志望した理由は、実際に事業所の見学をさせていただき、その明るい雰囲気に惹かれたからです。私が就職活動をしていた頃はコロナ禍の真っ只中であり、他社では事業所の見学が出来ず、職場のイメージを掴むことが出来ませんでした。しかし当社は、コロナ禍という未曽有の事態にも関わらず、学生の見学対応をしてくれました。もちろん、安全を考えてご入居者とは会えませんでしたが、その学生目線で丁寧に対応してくれる姿勢も、志望を決める後押しとなりました。

バックアップ体制が整っていることで積極的に働くことが出来る

入社前後でギャップを感じたことはありますか。

あまりギャップを感じたことはありません。内定をいただいてから入社前まで、人事の方が非常に丁寧に相談や質問に答えてくださって、実際の雰囲気や仕事についても包み隠さず教えていただいたので、入社してからは本当にその通りだと感じています。
人事の方は当社についてだけではなく、就活の不安など個人的な相談に電話で乗ってくれたことが印象に強く残っています。業務中にもし不安なことがあったとしても、先輩にすぐ聞いて解消出来る環境です。

実際の雰囲気や仕事についても包み隠さず教えていただいたので、入社してからは本当にその通りだと感じています

入社して良かったと思うポイントを教えてください。

新入社員のフォロー体制が手厚いことです。
まず、研修を受ける機会が非常に多いです。社会人としてのマナーについての研修はもちろん、介護技術についてもしっかり学んでから配属されるため、不安を感じることはありませんでした。

そして、ブラザー・シスター制度によって、入社1年目は職場の先輩にマンツーマンでサポートしてもらうことが出来ます。特に1年目は先輩に聞きたいことが沢山出てきます。その中には「こんなに細かいことを聞いても良いのだろうか?」と質問することを躊躇してしまうものもあります。例えば、食事介助の時のスプーンの扱いや食べ物の運び方などです。
ですが、ブラザー・シスターと交換日記のように毎日、日報のやりとりをしますので、細かい質問やご入居者の特性やお好みなど、非常に具体的なアドバイスをいただくことができて非常に助かりました。
最初は慣れない仕事でしたが、バックアップ体制が整っていることで積極的に働くことが出来ました。

どのようなところに仕事のやりがいを感じていますか。

ご入居者の第二の家族として、時には最期のお看取りまで関わらせていただけることにやりがいを感じます。
日々のコミュニケーション通して、その方らしさを理解することで、最期に何が出来るかを考えることが出来ます。少しでもその方の人生に寄り添うことが出来れば、この仕事をしている意味があると思います。
もちろん我々は本当の家族ではありませんが、第二の家族という距離感だからこそ、本当の家族には気恥ずかしくて言えないようなお礼なども沢山言ってくださいます。ご入居者に笑顔になって欲しいという思いが働くモチベーションになっています。

ご入居者の第二の家族として、時には最期のお看取りまで関わらせていただけることにやりがいを感じます

どんな小さな気付きでも学びに変えて

これまでで一番大変だった仕事は何ですか?それをどのように克服し乗り越え、現在に活かしていますか。

当事業所に入ったばかりの頃、とあるご入居者に、食事を下膳する際にお叱りを受けたことがあります。
その場ではなぜお叱りを受けたのかわからず、その後もその方と接する時は上手く嚙み合わないことが続きました。
最初は原因が分からず混乱しましたが、恐れずに積極的に話しかけていくと、お話の中から私とご入居者では年齢が離れすぎていて、絶対に理解されないという不安がご入居者にあることが原因だと分かってきました。
そこから、年齢が離れていても寄り添えるということを認めていただけるように、1つ1つの動作に気を配り、その方が気付いてほしいのかな?と思う部分を見つけてケアする介護を意識しました。
どんな小さな気付きでも学びに変えていくことを続けていたら、その方から「あなたは信用できる。よく働いてくれてありがとう」と仰っていただけました。今でもその言葉は強く残っていて、この経験から、どんなことでも決めつけて距離を取らずに、自ら信頼をつかみ取って苦手意識を克服することを心掛けています。

どんなことでも決めつけて距離を取らずに、自ら信頼をつかみ取って苦手意識を克服することを心掛けています

苦労がありながらも現在の業務を続けられている理由を教えてください

現在サブリーダーを務めておりますが、先輩からも後輩からも支えられていることを実感しています。手伝うことはあるかといつも声を掛けてくれます。もし辛いことがあっても、他のスタッフと共有できる環境なので、1人で抱え込むようなことはありません。
そして、ご入居者の笑顔がモチベーションになっています。自分のケアで良い表情を見せていただけることはこの仕事の醍醐味です。

最も嬉しかったエピソードを教えてください

嬉しかった話はたくさんあるのですが、特に最近嬉しかったことは、先日100歳のお誕生日を迎えるご入居者のお祝いイベントを企画させていただきました。
その方は最近記憶も曖昧になってきてらしたのですが、昔お米屋さんであったこともあり「お団子が食べたいな」と仰ってました。そこで、お祝いイベントでは、みんなでお団子を作ってお祝いすることになったのですが、体が動作を覚えている様で、誰よりも上手に、しかも早くお団子を作っていらして、感動しました。
他にも、歌がお好きな方なのでカラオケで歌ったり、スタッフ一人ひとりお祝いのメッセージを書いてお渡ししたりしました。ご家族もご招待して、大変喜んでいただきました。何より、そのご入居者のとびきりの笑顔が忘れられません。企画して本当に良かったと心から思いました。
その後、そのご入居者は歌を口ずさんで過ごされることが増えました。お祝いイベントのことを覚えていらっしゃるかは分かりませんが、記憶に残らずとも楽しかった感覚が残ってくれたということが、スタッフとして何より嬉しかったです。

学生の皆さんへメッセージをお願いします。

介護といえば、体力的に厳しいイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。確かに入浴介助や車椅子からベッドへの移乗など、体力が必要な業務はあります。
しかし、介護で1番大切で時間をかける仕事はお話をすることだと私は考えています。人と話すことが好きな方が輝ける仕事だと思います。ご入居者はお喋りが大好きですから、自分から話しかけることが苦手でも心配することはありません。

就職活動は不安なことが多いと思いますが、肩の力を抜いて自分の好きなことを探してみてください。その上で、当社を選んでくれて、一緒に働くことが出来たら嬉しいです。

介護で1番大切で時間をかける仕事はお話をすることだと私は考えています
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