ウェルデザイナー
インタビュー
田中 沙依
ブランシエールケア北浦和 リビングデザイン リビングスタッフ
人の人生に関われる尊い仕事
最期まで好きなものを美味しく食べていただくために
現在所属している部署とお仕事の紹介をお願いします。
ブランシエールケア北浦和のリビングデザインに所属しています。
リビングデザインでは掲示物の作成、スタッフの福利厚生の管理や物品の発注、ご入居者のお部屋の準備やご家族との連絡対応などを担当しています。他にも事業所内でのイベントに関する業務もそれぞれ分担し担当しております。
活発にコミュニケーションを取り相談がしやすい環境です。
私個人としては、管理栄養士の資格を持っていますので、献立の作成も任せていただいています。
献立を作成するときはフードスタッフと実現可能かなど意見を交わしたりと、部署を越えたやり取りを頻繁に行っております。
長谷工シニアウェルデザインへ入社を決めたきっかけを教えてください。
私は管理栄養士の養成学校出身で、在学中に国家資格である管理栄養士の資格を取得しました。
当時は病院や特別養護老人ホームで食事制限について指導することが多いと聞いていたので、私もそのような仕事に就くというイメージを漠然と持っていました。
考えが変わったのは、在学中に当社のブランシエール大宮公園へ実習に伺わせていただく機会があり、そこで制限をするのではなく、最期まで美味しいものを食べるためにどうするかといった予防の観点や、ご入居者に好きなものを召し上がっていただくために量や調理方法を考えているという話を伺って着眼点が変わりました。
食事制限も大切ですが、私は最期まで好きなものを食べていただきたい。
あの日をきっかけに目指す方向が定まり、そのまま当社を志望しました。
他にも実習ではフードデザインのリーダーが入社すると決まっていないのに、手厚く丁寧に接してくださったり、ご入居者にもとても気さくに接していただいて、そういった環境の面も志望のきっかけになりました。
自分の家族を預けたいと思える仕事をしたい
壁にぶつかったことはありますか?どのように克服したのか教えてください。
苦労したことは、複数の仕事を同時に進め、締め切りを守りながらも仕事の質を落とさないことです。
自分の業務以外にも来訪される方の対応や、トラブルの対応などもあります。
優先順位を自分で組み立てる必要があるのですが、慣れない時は大変でした。
乗り越えられたのは、職場の風通しが良く、すぐに相談出来る環境だったからだと思います。
事業所長にも頻繁に報告や相談をしています。他の部署の方々も「いつでも連絡して良いよ」という雰囲気でいてくださっているので本当に助かります。
この仕事のやりがいを教えてください。
ご入居者、ご家族、スタッフなど関係者全員が安心できるサポートに関われることです。
ご入居者にとっては終の棲家でもあり、スタッフにとっては1日の大半を過ごす場所でもあります。
もっと働きやすい、暮らしやすい環境にするために、自分にできることを考えて提案し、実行して見直しをして、その結果みんなが笑顔になってくれるとこの仕事を選んで良かったと思います。
明るく笑顔で安心して生活いただけるように、自分に出来ることは何かを考えることが好きです。
自分の家族を預けたいと思えるような仕事をしたいと常に思っています。
経験はひとつも無駄にはならない
仕事のモチベーションを維持する秘訣はありますか。
何とかなると思うことです。努力を重ねていると自然と解決することもありますが、もし自分一人では解決できなかったとしても、先輩や上司に相談すれば「じゃあここまでやってみよう」と具体的なアドバイスをいただけます。
もちろん、その日のうちに解決しない悩みが出来ることもありますが、そんな時は早く寝て翌日に備えるようにしています。
私は現在まで、ケアスタッフから総務、フードデザインなど仕事内容がガラッと変わることが何度もありました。
正直最初は今まで学んだことが活かせるのか、未経験の職種ですので不安はありました。
そんな時でもモチベーションを維持できたのは異動先のスタッフの皆さんが手厚くサポートをしてくださったり、思わぬところでこれまでの知識や経験が役立ったからかもしれません。
例えばご入居者から食事の相談を受けた際はフードデザインでの経験を活かし「こういうことだったら対応出来ますよ」と回答が出来たり、些細なことだと思いますが、今まで経験したことは何ひとつ無駄ではなかったと感じます。
そもそも当社はサポート体制が整っていますので、悩んだらすぐ誰かに相談できる環境が整っています。そうした地盤があるからこそモチベーションを維持できているのかもしれません。
今後チャレンジしたいことはありますか。
栄養管理業務を担当しているため、食に関するイベントを開催したいです。ご入居者だけではなく、ご家族もご一緒に召し上がっていただけるようなイベントにしたいと企画を練っています。
他にチャレンジしたいことは緩和ケアです。緩和ケアというのは、音楽をかけたり、ハンドマッサージをしたり、気持ちの部分からアプローチしていく方法のひとつです。
ご入居者が毎日をより心地よく過ごせる支援にもなり、かつケアスタッフのサポートもできるかもしれないので、今後挑戦していきたいと考えています。
仕事とプライベートのワークライフバランスはとれていますか。
私はしっかり仕事とプライベートを分けています。休日はライブに行ったり家でのんびりしてリフレッシュするようにしています。そうすることで、明日からまた頑張ろうという気持ちになることができていると思います。
当社は休みが多く、入社1年目でも有休を合わせて年間130日お休みをいただきました。私は毎年旅行に行けていますし、お子様の予定に合わせてお休みを取られる方も多いです。希望休は柔軟に対応してくれている印象があります。
産休育休制度も整っており、出産や育児で職場を離れる方がいたら周りがカバーします。持ちつ持たれつでお互いに支え合っていると感じています。
学生の皆さんへメッセージをお願いします。
私は入社して7年経ちました。これは自分の力だけではなくて、周りのスタッフに支えられた結果だと思っています。
資格を活かした業務に就くこともできますし、業務を通して興味を持った職種に転職することなくチャレンジできる環境もあります。
不安や悩みがあったら、何でも話して欲しいです。頼れる先輩がたくさんいますし、私自身もそういう先輩でありたいと思っています。
もちろん、仕事は楽しいことだけではなく、ご入居者のお看取りなど悲しいこともありますが、人の人生に関われる尊い仕事だと思います。一緒に働くことができる日を楽しみにしています。