ウェルデザイナー
インタビュー
柴崎 ゆりか
ブランシエール大宮公園 フードデザイン 栄養士 兼 調理師
介護の経験は栄養士として歩むキャリアにおいて大きな自信となっています
ご入居者と距離が近い当社ならば、
自分の目指している働き方を実現できると思った
現在所属している部署とお仕事の紹介をお願いします。
ブランシエール大宮公園のリビングデザインにて、栄養士とフードスタッフを兼務しております。
ご入居者へ提供するお料理を、皆さまのお好みや健康状態などを考慮して考案することが主な仕事です。基本的に事業所の厨房で働いていることが多いですが、配膳する際はご入居者にお食事の感想などを伺ったり、会話をするように意識しています。
スタッフ同士でも笑い声が絶えない和気藹々とした雰囲気の職場です。
長谷工シニアウェルデザインへ入社を決めたきっかけを教えてください。
栄養士を志し大学で学んでいました。病院や給食センターなども就職先の選択肢にありましたが、高齢者福祉業界を志望した理由は、ご高齢者の方に最期まで食事を楽しんで欲しいという思いがあったからです。
当社との出会いは在学中のインターンシップです。給食業務を外部に委託せずに、施設内で直営をしているという点が魅力的で参加しました。実際に体験して直営ならではのご入居者と対面でコミュニケーションを取ることができるメリットを感じました。例えばご入居者と直接交流することで好みや健康状態を把握し、素早くメニューに反映させることが出来ます。
ご入居者と距離が近い当社ならば、自分の目指している働き方を実現出来ると思い志望しました。
他にも、栄養士としてはトップレベルの休日の多さも大きな決め手となりました。年間124日の休日に加えて有休も初年度から取得することが出来ます。希望休を申請して、土日祝日に友人と予定を合わせることも可能です。プライベートを充実させてこそ仕事を頑張れると思っているので、この制度は非常にありがたいです。
入社して良かったと思うポイントを教えてください。
周りの人に恵まれているということに尽きます。
特に同期との繋がりは特別で、全員が最初はケアスタッフとして配属されるため、同じ経験を共有することで支え合っていると感じます。
ケアスタッフとして勤務していた時も現在も、先輩は良い人ばかりで働きやすい雰囲気でした。人間関係に悩んだことはありません。初めての社会人生活ということもあり、毎日顔を合わせる職場の人間関係は心配な部分がありましたが、杞憂に終わったことが良かったと思っています。
ケアスタッフとして勤務出来て良かったと思うこともあります。
例えば、ご入居者が飲み込み辛い食材や、最適なとろみ具合など、食事介助の経験を通して学ぶことが出来ました。
ご入居者の健康状態は人それぞれです。一般的な高齢者向けの知識だけでは対応が出来ません。
この介護の経験は栄養士として歩むキャリアにおいて大きな自信となっています。
そういった面でも、栄養士として働くことを考えている学生に当社はお勧め出来ます。
現場を経験することで、より深い知識や経験を身に着け、自分の武器に出来るからです。
上司から受けたアドバイスやフィードバックの中で、今でも実践しているものはありますか。
入社して1年目にケアスタッフとして働いていた時、先輩から言っていただいた「自分で考えて動いて良いんだよ」という言葉を、今も行動の指針にしています。
最初は経験の少ない自分がやって良いものなのか、自信がなく動けないことがありました。その言葉を掛けられてからは自分から率先して動くことを心掛けています。
もちろん、知らないことや判断がつかないものは確認を取ってから動きますが、それも上司から声をかけられるのを待つのではなく、自分から聞きに行きます。とにかく、自己成長のためにも受け身の姿勢にならないように気を付けています。
最期に寄り添うという責任と、それに関われる誇りを感じながら勤めています
最も嬉しかったエピソードを教えてください。
ケアスタッフとして勤務していた際にご入居者からいただいたたくさんの言葉が今も心に残っています。
お看取りする直前に「あなたがいてくれて良かった」と言っていただいた時は、感謝の気持ちが溢れ、涙がこぼれました。日々の会話の積み重ねによっていただくことが出来た言葉だと思いますから、とても嬉しかったです。
栄養士として働く現在は「ご飯美味しかったよ」と声をかけて貰うことが新しい喜びとなりました。
ご入居者の人生の最期に寄り添うという責任と、それに関われる誇りを感じながら勤めておりますが、やはり何気なくお礼を言って貰えることが働く上で一番の魅力です。
今後の目標について教えてください。
食事制限がある方でも、可能な限り食事を楽しんでいただくために栄養相談が出来るようになることが目標です。
栄養相談とは栄養士の業務の一環で、病気によって食事制限のあるご入居者に対して、適切な食事を通して栄養摂取をサポートする仕事です。
食材に関する深い知識と論理的な説得力が必要となりますので、非常に難しいと思いますが、長期的な目標として目指していきたいです。
今も少しずつ勉強は始めていて、日々取り扱う食材の知識を学ぶことを意識しており、仕込み作業の際も、それぞれの食材の栄養素やご入居者との相性を考えるようにしています。
自分の目で確かめることが大切
働く環境はホームページを見るだけではわかりません
長谷工シニアウェルデザインのキャリア選択の幅広さについてどう思いますか。
私自身、介護スタッフから栄養士へキャリアチェンジをしたばかりですが、私の意志を汲み取ってくれたことを本当にありがたく感じています。上司は普段の頑張りを見て上役へ推薦をしてくださって、人事の方は面談の機会を定期的に設けてくれました。私は一貫して「3年間ケアスタッフを務め、介護福祉士の資格を取得した後には、栄養士業務に就きたいです」と伝えていました。しっかり意志を持って声を上げれば、一丸となって押し上げてくれる雰囲気があります。
ただ、意志だけではなく、当然実績は必要であるとも思います。明確に基準があるわけではないと思いますが、何か目標をやりとげることは、ステップアップの前段階として大切ではないでしょうか。
もちろん、キャリアチェンジをせずにケアスタッフとして上を目指す人もいますし、本社に異動して営業や人事に関わるなどそれぞれですが、目標を持ちながら働き、しっかり実績を積み上げることが重要だと思います。
学生の皆さんへメッセージをお願いします。
気になった事業所は、ぜひ実際に見学しに来てください。
自分の目で確かめることが大切です。その施設の雰囲気やスタッフの働く環境はホームページを見るだけではわかりません。入社してから何か違うというギャップは少しでも小さい方が良いですから、積極的に見学やインターンシップを申し込んでみてください。
私自身、現在勤めているブランシエール大宮公園へインターンシップで訪問しました。その時は想像していた有料老人ホームと全く違う、ホテルのような雰囲気に驚いたことを覚えています。
自分の五感を以て確かめて、その上で働いてみたいと思っていただけたら嬉しいです。