ウェルデザイナー
インタビュー
長嶋 弘明
ブランシエールケア都島 事業所長
自分の発言や行動が良い影響を与え、
感謝の言葉として返ってくる仕事
自分も人を助ける側になりたくて、福祉の道を志しました
現在所属している部署とお仕事の紹介をお願いします。
ブランシエールケア都島にて事業所長を務めております。
スタッフの育成や問題の解決など事業所長の仕事は幅が広いですが、その中でも全社的な方針を所内で共有し、事業所の動きを全体の流れに合わせていく調整が、特に重要な役割と考えています。事業所を一つにまとめて協力しながら進めていき、サービスの質を高めるようにしています。
ブランシエールケア都島の特徴としては、24時間看護師が常駐しておりますので、夜間帯に不安がある方でも安心して過ごすことが出来ます。現在スタッフが78名在籍しておりますが、ご入居者がお住まいになれる人数は最大70名です。常にスタッフの数がご入居者を上回る様にしています。ケアスタッフの人数も多いことから手厚い介護サービスの提供に自信があります。
お食事も直営の厨房にて作っておりますので、手作りの美味しいご飯を召し上がっていただけます。月に一度、特別メニューのご用意もございます。
長谷工シニアウェルデザインへ入社を決めたきっかけを教えてください。
高校生の時にサッカーの事故で靭帯を切ってしまい入院生活を余儀なくされました。そこで様々な人に助けて貰ったことが非常に心に残りました。自分も人を助ける側になりたいと思い、福祉の専門学校へ進学しました。
専門学校で多くの施設に実習に行かせていただく中で、自分のやりたい介護がご高齢者の生活を尊重してサポートし、尊厳を守ることだと思ったことが、有料老人ホームを志望した決め手です。
進路を決めたタイミングで専門学校の先生が、ブランシエールケア都島のオープニングスタッフの求人票が出ていると教えてくれました。そこで説明会に参加したところ、社員の方がすごく丁寧に、親身になって教えてくださって、ここならば自分のやりたい介護が出来ると確信し入社に至りました。
入社後はブランシエールケア都島に配属され、以降16年間在籍しています。
事業所を越えた、仲間と支え合っているという実感が、
やりがいに繋がっている
部下へのフォローで心掛けていることを教えてください。
基本的なことではありますが、挨拶と声かけを徹底して自分から行っています。
私自身、新入社員の頃は先輩に声をかけて貰うことで不安が解消されていました。それを踏まえて、今は私の方から困っていることはないかと声かけをしています。
介護現場のリーダーとサブリーダーと情報共有をすることも重要です。もちろん、現場内で解決することも多いのですが、どんな小さなことでも把握しておくことが皆を支えることにもつながると思います。
どんな仕事も1人だけで完結するものはありません。シフトが合わない夜勤のスタッフにも、メールや感謝を伝えるサンキューカードというツールを使ってコミュニケーションを取っています。
現場のリーダーやサブリーダーも、私が目指す話しかけやすい職場の雰囲気を一緒に作ってくれていることはありがたいです。おかげで和やかなムードで働けています。
どのようなところに仕事のやりがいを感じていますか。
ご入居者に「ありがとう」と言って貰えることがやりがいに繋がります。
もしかしたらインタビューを受けた方は皆さん同じことを言っているかもしれませんが、これは本当です。自分の発言や行動が良い影響を与えて、周りの人から感謝の言葉として帰ってくると、また頑張ろうというエネルギーになります。
また、仲間と支え合っているという実感も、やりがいに繋がっています。
以前コロナ禍でこの事業所でクラスターが発生してしまい、仕事が回らなくなってしまったことがありました。その際に、本社や別の事業所から補充人員を送っていただき、体制を立て直すことが出来ました。反対に別の事業所が人員不足になれば、こちらからスタッフを派遣しております。お互い様の精神で困難も助け合えばどんなことも乗り越えていけると実感し、助けてくれた仲間のためにも頑張ろうと強く思った出来事です。
お仕事をする上で最も大切にしていることを教えてください。
相手がスタッフでもご入居者でも、とにかく相手の話をしっかり聞くことを意識しています。
話を聞いてその場で解決するとは限りませんが、真摯に聞くこと自体が相手に安心感を与えると思っています。まず話を聞いて状況を把握した上で、明確にこれからどう対応するかを伝えるようにしています。
事業所全体で大切にしていることは、お客様に選んでもらう施設にするにはどうしたら良いのか、個人としては何が出来るのだろう?と全スタッフそれぞれ自分で考えて行動することを大切にしています。
「お客様が見学にいらっしゃった時に綺麗じゃなかったらどう思われるか」「挨拶が返ってこなかったら嫌だろう」という風に、身近なことから目標を立てて進めていきました。
その結果、昨年当事業所は、業績を大きく向上させたということで本社から表彰していただきました。
営業担当やスタッフの日々の小さな積み重ねが、受賞という結果に繋がったと思っています。
休日や就業後はどのように過ごされてますか。
休みの日は音楽を聴いてゆっくりしたり、家族でキャンプに行くことも増えました。自然に囲まれることは良いリフレッシュになります。
仕事の終わりにスタッフ同士の親睦を深めることも大事にしています。私から声をかけて飲み会を開催することはあまりありませんが、お互い誘いあい自然と開催されております。異動するスタッフの送別会をしたり、リーダー同士で会議の後に飲みに行ったりもしています。
コロナ禍の自粛で親睦を深められなかった、入社して3~4年目の社員たちには窮屈な思いをさせてしまったので、若手が集まって飲みに行っている様子を見ると安心します。
そのおかげか事業所の雰囲気は明るく、風通しが良いです。ピリピリした空気を感じたことはありません。
今後の目標についてお聞かせください。
事業所長として入居率の維持をすることは常に目標として掲げています。
個人的には入社以降ずっと同じ事業所に在籍しておりますので、自分の更なる成長という意味で、別の環境に移ってもっと幅広く活躍できるような人間になりたいと思っています。
とはいえ今のブランシエールケア都島に私も思い入れがありますので、もし離れるということになったらやっぱり行きたくない、なんて思ってしまうかもしれませんが、知識や経験を積むことは重要だと思っています。
やりたいことは、働きながら見つけてもいい
学生の皆さんへメッセージをお願いします。
皆さん不安だと思います。社会にでることも、未経験の仕事を目指すことも。
ただ不安に感じているのはあなただけではないから大丈夫だよと伝えたいです。不安な中でもしっかりとサポートをしてくれるスタッフが当社には多いので、安心して欲しいです。
当社は母体が大きくサポート体制も充実しています。きっとご自身のやりたいことも実現できると思います。
初めの3年間は事業所でケアスタッフとして勤務しますが、4年目以降の社員はここから介護のスペシャリストや営業、人事、リビングデザインなどへ希望して異動しています。本当にやりたいことは働きながら見つけていけばいいと思います。
自分が適している仕事を働きながら見つけて、楽しんで介護業界に従事していただけたら嬉しく思います。