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Colleagues at work

ウェルデザイナー
インタビュー

羽根田 直美

ブランシエール藤沢 上席事業所長

スタッフが褒められることは、
自分のこと以上に嬉しく誇らしい

  • #50代
  • #福祉学部卒
  • #ケアマネ取得

スタッフの介護スキルの高さが自慢

現在所属している部署とお仕事の紹介をお願いします。

ブランシエール藤沢にて上席事業所長を務めています。 当施設は当社の中で唯一の住宅型の有料老人ホームで、他の事業所とは異なる運営方法をしております。社内に限らず、外部の居宅介護事業支援所とも連携をとりながら地域一体となって支援をしておりますのが大きな特徴です。
介護を必要とするご本人とそのご家族、更に地域のケアマネジャーさんとの関係を密接に築くことができている事業所ですので、地域に根差した福祉を行えていると思っています。

当社の介護スキルには自信を持っていますが、特にブランシエール藤沢のスタッフは、とても丁寧な介護をしてくれています。現在ベッドが70床埋まっているのですが、この規模で床ずれが一切発生しておりません。これは凄いことです。スタッフが小まめに体位変換をしたり、発見や処置が早いからこそ実現出来ていることだと誇らしく思っています。これが当たり前になっている、スタッフの介護スキルの高さが自慢です。

ブランシエール藤沢にて上席事業所長を務めています

壁にぶつかった時の対処法、乗り越え方を教えてください。

私が入社した35年前は、まだ介護業界自体が黎明期でした。当時は人生80年という時代で、高齢者福祉はまだ未知の世界でした。配属された現在のブランシエール大宮公園では初めてのことだらけで大変でしたが、様々な業務を経験する中でご入居者に褒めていただいたり、学びが深まっていると実感することで乗り越えられたのではないかと思います。
ご入居者に育てていただいて、今の自分があると思っています。

その後43歳の時に初めてブランシエールケア北浦和で事業所長に就任しました。事業所長という役職は、経営収支、人事労務、ご家族との関係、施設の諸問題など、全てを背負うことを改めて認識しました。正直な話、ご家族にお叱りをいただいたこともあります。乗り越えられたのは、そうしたマイナス面もスタッフにはオープンに伝えて、チームでゼロから改めて信頼を積み上げられたからだと思います。
自分一人で頑張って挽回するのではなく、それぞれの部署が役割を果たしてひとつのチームとして動くことができたから、ご家族に「ここのスタッフはとても親切で良いですね」というお言葉をいただけるまでにサービスの質が高まったのではないかと思います。
スタッフが褒められることは自分のこと以上に嬉しいです。
適切な距離間で素晴らしいサービスが提供出来ているということですので、当社の企業理念である「心地いい間をデザインする」を体現できていると事業所長として誇らしく感じる瞬間です。

この仕事を続けていて良かったと思わせてくれるのは、ご入居者の存在

最も嬉しかったエピソードを教えてください。

長年事業所長として勤務していたブラシエール大宮公園から異動をする際に、ご入居者から送別会を開いていただきました。当時92歳のご入居者から「まるで娘を送り出す気持ちだよ」と仰っていただいたのが、とても嬉しくて、今でも思い出すと涙がでます。35年間働いてきて、もちろん辛い時期もありましたが、本当にこの仕事を続けていて良かったと思うことが出来ました。

事業所長としては、若手社員の成長を見守る中で一緒に働いていた部下が昇格し、別の事業所へ着任していく姿を見るのは人材育成の面でも、個人的な感情としてもとても嬉しいです。

モチベーションを維持する秘訣はありますか。

試行錯誤しつつスタッフのモチベーションを保つことが、巡り巡って結果的に自分のモチベーションを保つことに繋がっていると思います。
周りのスタッフのモチベーションを保つことが出来なければ目標は達成出来ないと考えているので、チームのモチベーションを均等に高い状態で保つという点に力を注いでいます。

具体的には、まず情報をオープンにすることです。「今こういう状況です」と目標値などマイナスな情報も隠さず発信して連帯感を高めることを意識しています。もちろん良いこともその都度発信します。ご家族からいただいた嬉しいお言葉は朝礼で共有しています。ご入居者や周囲の皆さまから私たちの介護を評価していただくことは、自分の介護は間違っていないという自信に繋がりますので積極的に発信しています。
他に意識していることは、素早く答えを部下に明示することです。答えが一つではない場合もあるのですが、方向を示すのが遅れて部下がジレンマを感じるよりは、事業所長としての判断をスピーディーに出してみんなが行動を起こせるようにしてあげたいと思っています。

会社全体で取り組んでいることを教えてください。

全社を挙げて介護のDX化に取り組んでいます。介護を担う人口が減少しているという状況を打破するために、設備投資を積極的に行い、介護業界全体の改善に繋がる新しいスタンダードの構築に挑んでいます。
DX化の取り組み例としては、スタッフ間のやりとりに音声通話システムを導入しました。これにより人を探す時間が削減できたり、やり取りできる情報量と伝達の速度が格段に向上しました。
また、見守りカメラも導入しております。ご利用者の健康状態をリアルタイムで見守ることが出来るだけではなく、夜勤における安否確認を必要以上に行わず、適正化することでスタッフの負担軽減にも繋がりました。

全社を挙げて介護のDX化に取り組んでいます

必ずあなたの経験を活かせる場面があります

学生の皆さんへメッセージをお願いします。

様々なご経歴をお持ちの皆さんが当社に興味を持って応募してくださっています。私も座談会等で応募してくださった学生の方々とお話する機会も多いのですが、そのことに対して非常に嬉しく思っています。

当社の特徴は、分野を問わず学んだことや、趣味や特技に至るまで仕事に活かすことができることです。
福祉を学んできた方はもちろん即戦力として活躍できます。他にも、体育系大学出身のスタッフは、体の仕組みの知識を活かして体操などのレクリエーションに取り組んでくれています。芸術系大学出身の新入社員は独自の視点でご入居者と共同で掲示物などの作品を定期的に作ってくれています。キャリアを積まれたスタッフは自身の経験を活かして座ったままでできる体操を考えてくださったり、必ずあなたの経験を活かせる場面があります。是非応募してみてください。

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